2秒に1台売り続けて50周年、トミカが記念事業…自動車メーカーとの開発コラボ商品やイベントなど

タカラトミー『トミカ』50周年事業発表記者会見
タカラトミー『トミカ』50周年事業発表記者会見全 63 枚

外国製ミニカーに負けない、と

1月15日、タカラトミーは2020年に50周年を迎えるミニカー『トミカ』の50周年事業発表記者会見を開催。キーメッセージは「いつだって、カッコイイ。」だ。自動車メーカーと開発したコラボ商品や、ファン感謝祭など、さまざまな企画を発表した。

記者会見ではまず、タカラトミーの富山幹太郎代表取締役会長が登壇。富山氏は「トミカファンに支えられての50年でした。それと同時に、トミカの歴史は車文化をなくしては語れない。日本の自動車産業のみなさんに心から感謝」と挨拶。

また、50年前の日本を振り返り、「当時のミニカーは外国製ばかりだった。私たちは失敗を繰り返しながら、海外のミニカーメーカーに負けない商品を作るんだと、強い想いで開発にあたった。この先、時代はどう変わっていくのか。変わりゆく時代のなかで、トミカがどんな進化を見せてくれるのか、私自身も予想できない。だからワクワクしている。これからもトミカをよろしくお願いします」と、50年間支えてくれたファンに感謝の言葉をおくった。

リアル自動車デザイナーがトミカをデザイン

ここからの司会は、トミカはもちろん自動車が大好きなフリーアナウンサー安東弘樹氏と、3歳からトミカを収集しているフリーアナウンサー小林麻耶氏。両者とも大のトミカファンのため、司会という立場ながら鼻息が荒い。終始アットホームな雰囲気で記者会見が進行した。

司会の合図で登壇したタカラトミー、ベーシック事業部竹内俊介事業部長は、日本の自動車産業と共に歩んできたトミカの歴史を紹介。トミカが初めて発売されたのは1970年(昭和45年)8月18日。それから現在まで、6億7000万台のトミカが販売されている。この販売台数は、2秒に1台が売れている計算になるそうだ。
竹内氏は会場のスクリーンを使い、2020年に予定されているさまざまな企画を発表した。

注目の発表は、本田技術研究所とトヨタ自動車、日産自動車とのコラボレーション商品。普段は自動車のデザインを担当している3社の自動車デザイナーに、トミカだけの特別なデザインを発注。

コラボ商品は、2020年4年に発売される『HondaシビックTYPE R トミカ50周年記念仕様 designed by Honda』と、2020年6月発売予定の『トヨタGRスープラ トミカ50周年記念仕様 designed by Toyota』。そして、2020年8月発売予定の『日GT-R トミカ50周年記念仕様 designed by NISSAN』の3種類。どれもベースは子供に人気のスポーツカーだ。

それぞれ800円+税を予定しており、全国の玩具専門店や百貨店、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで発売予定。

上から見てかっこいいデザインを

続いて登壇したトミカマーケティング部の岸田敬部長は、3車種の開発を担当した技術者を招いてトークショーを行った。ステージに招かれたのは、本田技術研究所 柿沼秀樹氏と、トヨタ自動車 多田哲哉氏、日産自動車 田村宏志氏。トミカ50周年記念仕様をどのようにデザインしたのか、制作の裏側が語られた。

トヨタ自動車の多田氏は、「トミカはミニカーなので上から見ることが多い。なので上部から見てかっこいいデザインを採用した」と、手にとって遊ぶ子供の目線で開発した想いを熱く語った。

会見ではこの他に、「トミカ50周年ファン感謝祭」(10月予定)や、「トミカ50th サンクスフェス」(2月29日~5月25日)、トミカ50周年を記念した特別ラッピングの「はとバス」(3月20日~5月6日)などが発表された。

《佐藤隆博》

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