VW『Tクロス』に高性能モデル、1.5ターボ搭載…欧州発売へ

2019年秋に日本市場にも導入

最大出力150ps の1.5リットルターボ

先進運転支援はパサートなどの上級車並み

最新のデジタルコックピット

フォルクスワーゲン Tクロス(欧州仕様)
フォルクスワーゲン Tクロス(欧州仕様)全 13 枚

フォルクスワーゲンは、新型コンパクトSUVの『Tクロス』(Volkswagen T-Cross)に、高性能モデルを欧州で追加発売すると発表した。

2019年秋に日本市場にも導入

Tクロスは、フォルクスワーゲン最小のSUVだ。2019年11月、日本市場にも導入された。Tクロスは、フォルクスワーゲングループのモジュラー車台、「MQB」をベースに開発された。Tクロスの全長は4110mmで、新型『ポロ』の全長4060mmに対して、50mm長い。ホイールベースは2560mmで、新型ポロの2550mmよりも10mm長い。

フロントマスクは、フォルクスワーゲンの最新SUVらしい力強い表情を持たせた。リアはテールランプのデザインに個性を反映させる。

インテリアは、5名の乗員のための充分なスペースを持つ。リアシートは140mmの前後スライドが可能だ。荷室容量は、後席が通常状態で385~455リットルで、後席を折り畳めば、最大1281リットルのフラットな積載スペースを作り出すことができる。

最大出力150ps の1.5リットルターボ

Tクロスの欧州仕様車には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載する。ガソリンエンジンは、直噴1.0リットル直列3気筒ガソリンターボ「TSI」で、最大出力は95psと115psの2種類のチューニングが存在する。両仕様ともに、ガソリンパティキュレートフィルターを装備する。ディーゼルエンジンは、直噴1.6リットル直列4気筒ターボ「TDI」で、最大出力は95ps。すべてのエンジンが、最新のユーロ6d-TEMP排出基準に適合している。

今回、欧州で追加発売される高性能モデルが、ガソリンエンジンのトップグレードだ。直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」を搭載し、最大出力は150psを発生する。最大トルクは25.5kgmで、1500~3500rpmで引き出される。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチ「DSG」のみを設定する。動力性能は0~100km/h加速が8.5秒、最高速が200km/hだ。欧州複合モード燃費は15.6km/リットル(WLTP計測)、CO2排出量は118g/km(NEDC、新欧州サイクル)と公表されている。

先進運転支援はパサートなどの上級車並み

Tクロスには、フォルクスワーゲンの最新の先進運転支援システム(ADAS)を導入した。MQBモジュールの採用により、これまで『パサート』などの上級モデルに採用していた先進安全装備を、Tクロスに搭載することが可能になった。

欧州仕様車には、歩行者検知機能とシティエマージェンシーブレーキ機能を備えたプリクラッシュブレーキシステムの「フロントアシスト」、「レーンアシスト」、「ヒルスタートアシスト」、「ブラインドスポットディテクション」、(後方死角検知機能)付きの「レーンチェンジアシスト」、「リアトラフィックアラート」(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)を標準装備する。

オプションで、「ドライバーアラートシステム」、全車速追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロールACC」、自動的にステアリングを操作してドライバーの駐車をサポートする駐車支援システムの「パークアシスト」を用意している

最新のデジタルコックピット

Tクロスには、フォルクスワーゲンの最新デジタルコックピットを設定した。フォルクスワーゲンの新世代の「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」を搭載する。視認性の高い大型ディスプレイを採用しており、デジタル化されたコックピットは、直感的に操作できる。さらに、インパネとインフォテインメントを融合した。

ドライバー正面のメーターにも、ナビゲーション画面を表示することができる。高解像度ディスプレイには速度計とタコメーターに加えて、好みに合わせて数種類のモードから選択したグラフィックを表示できる。ナビゲーションモードを選択した場合は、左右のメーターが通常モードより小さくなり、さらに脇に移動して、画面中央に地図をより大きくワイドに映し出す。また、スマートフォンの誘導充電も可能で、最大4つのUSBポートを装備することもできる。

《森脇稔》

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