【ダカールラリー2020】サインツが四輪総合優勝、アロンソ13位…二輪はホンダ優勝、KTMの連覇が18で止まる

四輪総合優勝を飾ったサインツ(中央。ひとり挟み、向かって左がコ・ドライバーのL.クルス)。
四輪総合優勝を飾ったサインツ(中央。ひとり挟み、向かって左がコ・ドライバーのL.クルス)。全 8 枚
「ダカールラリー2020」が現地17日に競技日程を終了した。四輪ではカルロス・サインツが2年ぶり3度目の総合優勝を達成し、元F1王者フェルナンド・アロンソは13位。ホンダが二輪総合優勝を飾り、KTMの連覇は18でストップしている。

初めてサウジアラビアで開催された「ダカールラリー2020」は現地17日、キディアでフィニッシュを迎えた。四輪カテゴリーの総合優勝争いは、#305 カルロス・サインツ(MINI)、#300 ナッサー・アルアティア(トヨタ)、#302 ステファン・ペテランセル(MINI)といった大物3人によって展開されてきたが、結果的にはサインツがステージ3から最終のステージ12まで総合首位の座を守り続けて優勝を飾った。

スペイン出身57歳のサインツは1990、92年の世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンで、現役F1ドライバーであるカルロス・サインツJr. の父。ダカールラリー制覇は2010年(VW)、18年(プジョー)に続き3度目となった。アルアティアに24秒差まで迫られる局面(ステージ9終了時点)もあったが、逃げ切る格好で2年ぶりの戴冠に成功している(最終タイム差は6分21秒)。MINIの四輪総合優勝は2015年以来。

連覇を目指した#300 アルアティアとトヨタは2位。ステージ9で首位サインツに迫るも、翌日のステージ10で約18分差まで離されてしまった。そこからは#302 ペテランセルとの2位争いが拮抗する流れへと転ずるなか、その座は守りきっている。#302 ペテランセルが3位で、MINI勢は1-3フィニッシュ。

四輪総合13位の#310 アロンソ(トヨタ。コ・ドライバーは二輪でダカール総合優勝5度のM.コマ)。大きな注目を集めた元F1王者 #310 フェルナンド・アロンソ(トヨタ)はステージ9終了時点で総合10位、トップ10入りを果たしたものの、翌日のステージ10で横転クラッシュがあり後退、初ダカールの最終順位は13位だった(ステージ最高順位は2位=ステージ8)。

四輪の市販車部門ではトヨタ車体(TEAM LAND CRUISER TOYOTA AUTO BODY)が1-2、部門7連覇を達成している。#326 C. ラヴィエルが部門1位、#338 三浦昂が同2位(コ・ドライバーは#326がJ-P. ギャルサン、#338がL.リシトロイシター)。

トラック・カテゴリーの総合優勝は#511 A. カルギノフ(カマズ)。日野チームスガワラの#512 菅原照仁が総合10位に入り、日野は排気量10リットル未満クラス11連覇となった(#512のコ・ドライバーは染谷弘和と望月裕司)。

二輪カテゴリーではホンダがワークス参戦再開8年目にして再開後初、1989年以来とされる総合優勝を飾った。ウイニングライダーは#9 リッキー・ブラベック(Monster Energy Honda Team)。絶対王者KTM勢は#1 T. プライスの3位が今回の最上位だった。二輪カテゴリーにおけるKTMの大会連覇は18でストップしている。

*本稿の結果等は、日本時間18日10時の時点でのダカールラリー公式サイトにおける表示等に基づく。

《遠藤俊幸》

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