【ダカールラリー2020】初参戦で13位完走、F1王者アロンソが戦いを振り返る…「本当に楽しい2週間だった」

注目を集めたアロンソ(右)とコマ(左)のコンビは四輪総合13位で完走。
注目を集めたアロンソ(右)とコマ(左)のコンビは四輪総合13位で完走。全 8 枚

1月17日に約2週間の競技日程を終えた「ダカールラリー2020」。初めての参戦で四輪総合13位完走を果たしたF1王者フェルナンド・アロンソの談話が、所属のトヨタGAZOOレーシング(TGR)から発表されている。

スペイン出身38歳のアロンソは、2005、06年のF1世界チャンピオン(当時ルノー)。近年は世界3大レース制覇を目標に掲げるなど、幅広いモータースポーツ活動を展開中である。

TGRから世界耐久選手権(WEC)の2018/2019シーズンに参戦し、中嶋一貴らとともにアロンソはここでも世界チャンピオンとなった。18、19年のルマン24時間レースに勝ち、06、07年に勝っているF1モナコGPとあわせ、世界3大レースのうち2つを既に制覇。残るはインディ500だが、これにも17、19年に挑戦しており(17年=決勝24位/不完走、19年=決勝進出ならず)、20年も参戦を目指す方向とされる。

サーキットレース以外にも興味をもつアロンソは、TGRとともにダカールラリー20年大会への出場を目指し昨年(19年)途中から動きを活発化。コ・ドライバー(ナビゲーター)には同じスペイン出身、ダカールの二輪カテゴリーで5度の総合優勝経験を有するマルク・コマを得て、ラリーレイドの実戦経験も積みつつ準備を進めてきた。

そしてサウジアラビアでの初開催となった今回のダカールラリーにトヨタ・ハイラックスで初参戦。アロンソ&コマは12ステージ中8つのステージでシングル順位を得たが、ステージ2とステージ10で大幅なタイムロスにつながるアクシデントがあり(ともにステージ50位以下)、四輪総合トップ10でのフィニッシュはならなかった。

それでも総合13位で完走を果たし、ステージ最高成績としては2位(ステージ8)を記録した“ダカール初陣”を、アロンソはこう振り返っている。

「今日(最終のステージ12=4位)は好調で、ペースの面で見れば間違いなく我々にとって今大会ベストステージのひとつだった。わずかに先行車に阻まれたところがあり、タイヤのパンクにも見舞われはしたが、それでもステージ首位と約3分差でフィニッシュできたということは、我々のペースが首位と比べても遜色なかったということだろう」

「この結果に満足しているし、ここに来られたことを本当に嬉しく思っている。世界一タフなラリーであるダカールに初めて挑戦し、完走を果たせた。TGRのスタッフとナビゲーターのマルク(コマ)、彼ら最高のチームに支えられたおかげで、初挑戦で完走することができ、本当に感謝している。そして本当に楽しい2週間だった」

豊田章男トヨタ社長のコメントによれば、「ちょうど1年前のデトロイトで彼(アロンソ)が私に夢を語ってくれたことが、このダカール挑戦のきっかけだったと思います」とのこと。そして実現したダカール初参戦、映像で見る限りにおいてだが、アクシデント遭遇時にもアロンソからはそれを“真剣に楽しむ”様子が窺えた。ダカールラリーの魅力を存分に味わった2週間だったようである。

地球全体を活動の舞台として駆けるフェルナンド・アロンソ。今後も様々な挑戦を展開し、次々に話題を提供してくれそうだ。

*結果については、日本時間18日21時の時点でダカールラリー公式サイトに表示されている内容に基づく。

《遠藤俊幸》

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