ホンダ日本本部 高見氏「保有と利用の間のニーズ掘り起こす」…中古車に月2万9800円からの定額利用サービス

「ホンダ マンスリー オーナー」概要
「ホンダ マンスリー オーナー」概要全 3 枚

ホンダは1月28日、国内で中古車を毎月決まった額で利用できるサブスクリプションサービスとして「ホンダ マンスリー オーナー」を同日から導入したと発表した。

サービスには車両代をはじめ税金、メンテナンス費用、自動車保険料など、燃料と駐車場代以外がすべて含まれている。利用期間は1か月から最長11か月まで選択でき、中途解約や11か月後の延長などもできる。1か月単位で利用できるクルマのサービスは自動車メーカーでは初の導入という。

月間の価格(消費税込み)は、軽自動車の『N-BOX』(2014年式以降でホンダセンシング搭載なし)の2万9800円から『ヴェゼルハイブリッド』(18年式以降、ホンダセンシング搭載)の5万9800円まで。当初はこのほか『フィットハイブリッド』と『フリードハイブリッド』を含む4車種9タイプを用意し、4月からは軽のスポーツカー『S660』も追加する。定額での月間走行距離は1000kmまでで、その後は1kmごとに6円が必要になる。

サービス利用までの手続きも簡便にし、ネット経由の手続きやクレジットカードの利用で審査書類などを不要にした。ただし、登録車(一部地域は軽自動車も)では利用する駐車場の車庫証明は必要となる。

当初導入するのは、全国のホンダ四輪ディーラーでもっとも販売量が大きい「U-Select(ユーセレクト城北」(埼玉県和光市)のみで、初年度は現状の中古車販売実績の5%に相当する50台程度の利用を見込んでいる。同店での販売動向などを見て、全国展開を検討していく。

ホンダはクルマの新たな利用ニーズに対応し、17年11月からシェアリングサービスを展開しているが、中古車でのサブスクリプションも立ち上げた。28日に都内で記者会見した日本本部営業企画部の高見聡部長は「お客様のニーズは多様化しており、新車購入など車両の『所有』と、シェアリングなど『利用』の間に存在するニーズに着目した」と指摘したうえで、具体的には「単身赴任の期間だけ、あるいは夏の間だけはオープンカーでドライブしたい」などとっいった利用シーンを挙げた。

また、中古車での導入については「低価格での提供が可能になるから」とし、「所有の喜びと利用の気軽さを両立したこのサービスによって、お客様がホンダ車に乗っていただく機会を増やしたい」と、創設の狙いを述べた。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る