アルピーヌ A110 新型、SUV提案…最低地上高は60mm引き上げ

1973年のモンテカルロラリー優勝マシンがモチーフ

80mm幅の広いワイドボディ

最大出力252psの1.8ターボをミッドシップに搭載

アルピーヌ A110 SportsX
アルピーヌ A110 SportsX全 9 枚

ルノー傘下のアルピーヌは1月29日、コンセプトカーのアルピーヌ『A110 SportsX』(Alpine A110 SportsX)を、フランスで開催される「インターナショナル・オートモビル・フェスティバル」で初公開すると発表した。

アルピーヌA110 SportsXは、アルピーヌ『A110』新型をベースに開発されたコンセプトカーだ。2ドアのミッドシップスポーツカーベースにしたSUVを提案している。

1973年のモンテカルロラリー優勝マシンがモチーフ

アルピーヌA110 SportsXは、アルピーヌの開発チームにとって尽きることのないインスピレーションの源になるという。アルピーヌA110 SportsXは、アルピーヌの設計チームとエンジニアリングチームの共同作業の結果、誕生した。

エクステリアは、1973年のモンテカルロラリーで優勝したアルピーヌ『1800』からインスピレーションを得ている。1973年、世界各地で開催されていたラリーレースが、FIA(国際自動車連盟)の下に一本化され、ラリー競技の世界最高峰を決める「WRX」が始まった。その開幕戦となったモンテカルロラリーを、わずか26秒差で制したのはアルピーヌ1800だった。

1973年のモンテカルロラリーには、6台のポルシェ『911』、フィアット『124』、日産ダットサンなどが参戦した。そしてラリーは激戦の末、アルピーヌ1800を操るジャン=クロード・アンドリュー選手が、同じくアルピーヌ1800に乗るオベ・アンダーソン選手に12秒の差をつけて、総合優勝を果たしている。

80mm幅の広いワイドボディ

A110 SportsXは、80mm幅の広いワイドボディと60mm引き上げられた最低地上高が特長だ。新型A110の「ピュア」グレードの技術的特長に基づいて、A110 SportsXはアルピーヌのDNAに忠実であり続け、軽快さと走る喜びのための敏捷性を備えているという。

エクステリアは、ルーフやボンネットをブラックで仕上げた。フロントバンパーは専用デザインに変更され、開口部が大きいのが特長だ。リアウィンドウには、スキー装着用のアタッチメントが取り付けられており、スキー板2セットが装着できる。アルピーヌ A110 SportsXアルピーヌ A110 SportsX

インテリアは、ドライビングエクスペリエンスのベースとなる特長的なセンターコンソールとホールド性の高い軽量シートを採用した。スマートフォンとの連携や、空気清浄・除霜機能を備えたオートエアコンなどの快適装備が採用される。

「ALPINE テレメトリー」は、7インチマルチファンクションタッチスクリーンに、ターボ過給圧、吸気温度などの情報を表示する。また、パワーとトルクのリアルタイムデータ、2つのクラッチの温度やトランスミッションオイルの温度も表示可能だ。

最大出力252ps の1.8ターボをミッドシップに搭載

ベース車両は、新型A110のピュアグレードだ。ミッドシップには、直噴1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は252ps、最大トルクは32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。車両重量は1080kgと軽量で、パワーウエイトレシオは4.3kg/psとした。

トランスミッションは、ゲトラグ製の電子制御7速デュアルクラッチだ。A110ピュアは、0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

走りに安定感をもたらすトルクベクタリングと、シーンに合わせた走行を可能にするSPORTボタン(ノーマル/スポーツ/トラックモード)も採用された。

なお、アルピーヌは、A110 SportsXの市販予定はない、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る