三菱自 池谷副社長「なんとか通期見通しを達成していきたい」 2019年4-12月期決算

三菱自動車 2019年度第3四半期決算説明会
三菱自動車 2019年度第3四半期決算説明会全 6 枚

三菱自動車が1月31日に発表した2019年度第3四半期累計(4~12月期)連結決算は、欧米を中心とする海外販売の落ち込みや為替影響により、本業の儲けを示営業利益が前年同期比95.7%減の36億円と大幅な減益となった。

三菱自動車の池谷光司副社長は同日、都内にある本社で開いた決算説明会で「米中通商摩擦が世界景気の引き下げ圧力となって自動車需要についても落ち込んできている。下期に入り、それまで比較的好調であったASEANでも減速傾向が強まってきている。ASEANは主力マーケットなので苦しくなっている」と指摘。

その上で「期初から実施してきた流通在庫の適正化をアメリカ、中国を中心に継続し、またASEANでも第3四半期に入って出荷ベースをやや落とした。一方で環境規制、お客様が求める高度なサービスに対する技術負担も上がってきている。ユーロ、豪ドル安など為替差損の影響もある」と大幅減益の背景を語った。

三菱自動車は2019年11月の第2四半期(4~9月期)決算発表時に販売台数の下振れや為替影響を踏まえて通期の業績見通しを大幅に下方修正したが、今回はその見通しを据え置いた。だが、通期の営業利益予想の300億円に対し、第3四半期までの実績は36億円と、12%の進捗率にとどまり、大きく乖離しているのが現状。

池谷光司副社長は「確かに非常に厳しい環境が続いているが、この1年間進めてきた在庫調整は、それなりに進んできていると思っている。第4四半期についても国内での軽スーパーハイトワゴンなどいくつか新型車の投入を行ったり、控えているので、これらをきちんとデリバリーすることと、コストを引き続きコントロールしていくことに努めて、なんとか通期見通しを達成していきたい」と述べるにとどめた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. Uber Taxi、埼玉県で初のサービス開始…千葉県でも大幅エリア拡大
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る