首里城再建の応援メッセージと共に、JALのエアバス A350 が就航

沖縄・那覇空港に到着したJALのA350-900
沖縄・那覇空港に到着したJALのA350-900全 11 枚

首里城(沖縄県那覇市)再建の思いを胸に、特別塗装を施した日本航空(JAL)の最新鋭機エアバスA350-900が2月1日、羽田~那覇線に就航した。機体(機番:JA05XJ)には「首里城再建応援」特別デザインが施され、再建の祈りを込めた特別塗装機となった。

琉球王朝時代の政治や文化の中心となった「首里城」は、2000年に世界遺産にも指定された沖縄県のシンボル的存在。これまでに沖縄県民だけでなく、多くの人に愛されてきた。しかし2019年10月31日未明に発生した原因不明の火災で、正殿、北殿、南殿を全焼するという不遇の惨事に遭ってしまった。現在は早期の再建に向け、沖縄県を中心として国などと調整が続いている状況にある。

そんな中でJALグループは首里城再建に向けて支援金寄付を一般から募っており、今回の特別塗装機の就航もその応援事業の一環。JALはこれ以外にも、グループ会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアコミューター(RAC)が、一足早く1月29日から首里城正殿と「希望」の文字をあしらった特別デザイン機をそれぞれ1機ずつ導入。合わせて那覇空港では空港内送迎バスやトゥーイングトラクターにも同様の特別デザインを施している。

那覇空港への就航記念セレモニーで杉本恒(ひさし)機長は「エアバスA350-900は、機内の空気の濃さを従来なら富士山の五合目程度だったのを地上に近い三合目までとした。加湿機能も備えられて乗客に優しい設計となっている」と最新鋭機ならではのメリットを紹介した後、この機体デザインについて説明。「この機体はA350-900の5号機でデザインテーマを“蘇れ! 首里城”とした。A350-900の就航地である東京、福岡、千歳、那覇と全国にこのメッセージを届け、一人でも多くの方が沖縄の心温まる風土に触れながら沖縄の観光や経済の発展に貢献していただければ幸いだ」と挨拶した。

首里城再建応援特別デザイン機を含むJALのエアバスA350-900型機は、JAL初のエアバス製航空機でもあり、2019年9月に羽田~福岡線で初号機が導入されて以降、今年1月には羽田~千歳線に就航し、今回の羽田~那覇線への就航は3路線目となる。また、今回の首里城再建応援特別デザイン機は、ファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラスで、計369席を備える。全クラスに個人モニター、電源コンセント、USBポートを装備し、個人モニターでは国際線で上映されている一部最新映画も楽しめる。

《会田肇》

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