VRとリアル登坂体験も…スバルがレッドブル・アイスクロスをサポート

東京・恵比寿の本社ビルショールームからスバルスターズも2名参加しており、車両の説明や案内、写真撮影などに対応してくれた
東京・恵比寿の本社ビルショールームからスバルスターズも2名参加しており、車両の説明や案内、写真撮影などに対応してくれた全 28 枚

2月15日に横浜臨港パークで決勝が行われた「レッドブル・アイスクロス横浜2020」のオフィシャルスポンサーのひとつにスバルが名を連ねている。会場のスバルブースでは、アイスクロス競技のVR体験や『XV』による30度の登坂体験デモが行われた。

アイスクロスはアイススケートのレース競技の一種。リンクやトラックコースではなく、特設のアップダウンとコーナーが続くダウンヒルコースで行われる。30度以上の急斜面やモトクロスコースのような連続ジャンプもあり、レース中の転倒も珍しくない。レッドブルの冠がつくことからわかるように、若い世代に人気のエクストリームスポーツのひとつだ。

そのアイスクロスに、スバルはなぜ協賛するのだろうか。

スバルは、『レガシィ』に代表されるグランドツーリングカーのイメージが強いが、XVを筆頭に、SUVでも走行性能にこだわった車作りを続けている。ハッチバックを4WD化しただけ、ユーティリティに寄せた「なんちゃってSUV」とは一線を画しているという自負がある。アイスクロスへのスポンサーは、スバルの本気のSUVを、エクストリームスポーツの愛好者や20~30歳代の若い世代にアピールするという狙いがある。

アイスクロス競技が盛んなロシアでは、ロシアスバルもスポンサーになっているという。

会場で目立ったのは、コース上、ゴールに向かう最後の区間。ミックスゾーンの入口に設けられたゲートの上に飾られたスバルXVだ。さながらXVがコースを走ってきて最後のジャンプでゴールにアプローチするかのようなディスプレイだ。

この部分は、男子決勝で1位になったキャメロン・ナーズ選手が「いちばんおもしろい区間」と評している。最終コーナーを曲がってゴールまでのダウンヒルストレートだが、ジャンプやロール(ウェーブ状のアップダウン)が連続し、全力で下ってきた選手の膝と腿の限界を試すかのような過酷さがあり、レースでもトップがここで転倒・逆転という場面もあるくらいだ。

ブースでは、アイスクロスの専用ラッピングをしたXVをメインとした車両展示とデモが行われていた。デモは、実際の選手視点の360度VR映像の体験コーナーと、XV e-BOXERによる約30度の登坂体験だ。

VR体験は、コーナーやアップダウンでは胃のあたりにGを感じるくらいリアルな映像だ。体験した人は、ほぼ例外なく声がでてしまう。なぜ、それほどまでにリアルかというと、アイスクロスではレース中の選手のヘルメットに装着したカメラで撮影した実践の映像だからだ。

登坂体験は、クロカン4WDなどの定番デモだ。トレーラーの荷台に架装された30度のスロープをXVの助手席または後席で体験する。普段体験することがない傾きでの登りも堪能できるが、注目すべきは下りだ。自分の運転ではないが、X-MODEのエンジンブレーキとフットブレーキの制御により、30度の下りでもアクセルやブレーキを操作しなくても安全な速度で降りることができる。

スバルブースのとなりには、自動車つながりでBFGoodrichのブースも。こちらのデモカーもXVと『フォレスター』だった。フォレスターやXVに装着されたマッド用タイヤは、かっちり感のあるスバル車のデザインによくマッチしていた。アイサイトやADAS機能の設定を変える必要があるため、スバルとしては正式な装着タイヤではないが、北米では純正対応の声も多いという。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る