京都府の「加悦SL広場」が3月限りで閉園…明治-昭和期の貴重な車両が揃う

「加悦SL広場」に保存されているキハ101。1936年製のデッキ付きガソリンカー。
「加悦SL広場」に保存されているキハ101。1936年製のデッキ付きガソリンカー。全 3 枚

京都府与謝野町の「加悦SL広場」が3月31日限りで閉園することになった。運営する宮津海陸運輸が2月17日に明らかにした。

この施設は、1985年4月に廃止された加悦(かや)鉄道(丹後山田~加悦間5.7km)の終点・加悦駅構内で休車状態となっていた蒸気機関車や木造客車などの展示を目的に1977年9月、「加悦SLの広場」としてオープンした。

1996年11月には、かつて加悦駅から延びていた貨物専用線の終点だった大江山鉱山駅跡地の現在地に移転した上、「加悦SL広場」としてリニューアルオープンしたものの、「近年、展示車両や施設の老朽化により、お客様の安全を確保し営業を継続する事が非常に困難な環境になったこと」を理由に閉園が決定されたという。

「加悦SL広場」には、国有鉄道第二の路線として明治時代の1874年に開業した大阪~神戸間の鉄道に導入された重要文化財の123号(加悦鉄道導入時は2号)を初めとした蒸気機関車6両、ディーゼル機関車5両、ディーゼルカー(ガソリンカー)4両、客車6両、電車1両、無蓋貨車1両、有蓋貨車1両、ラッセル車1両、車掌車1両、元京都市電1両が保存されている。

いずれも明治から昭和にかけての鉄道史を飾った文化財的価値のある車両だが、運営する宮津海陸運輸では残していける方向を模索していくという報道もある。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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