フィスカー初の電動SUV、『オーシャン』出展へ…ジュネーブモーターショー2020

1回の充電での航続は最大483km

内装にリサイクル素材を多用

スイッチひとつで9枚の窓ガラスを下げることが可能

世界市場に投入される予定

フィスカー・オーシャン
フィスカー・オーシャン全 13 枚

フィスカーは、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2020に、新型EVの『オーシャン』(Fisker Ocean)を出展すると発表した。

画像:フィスカー・オーシャン

1回の充電での航続は最大483km

オーシャンはフィスカー初の電動SUVで、バッテリーの蓄電容量は、標準仕様でおよそ80kWhとなる。1回の充電で、最大およそ300マイル(約483km)を走行できる性能を備える。

オーシャンには、完全新開発のプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。

オーシャンの駆動方式は4WDだ。前後アクスルにモーターを搭載する。米国でのベース価格は、3万7499ドル(約412万円)と、従来のフィスカーの電動モデルと比較すると、大幅にリーズナブルな価格を実現する。フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

内装にリサイクル素材を多用

インテリアには、カーペットにリサイクル素材を活用した。このカーペットには、廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用している。また、インテリアの素材には、100%ポリカーボネートポリウレタンと100%強化レーヨンバッキングを採用した。さまざまなVOC(ホルムアルデヒドなど)の厳しい化学物質排出規制に適合している。

また、エコスエードも使用された。Tシャツなどのポリエステル繊維、ペットボトル、プラスチックなどをリサイクルした素材も用いられている。ポリエステルのリサイクルでは、従来のガソリンベースのポリエステル製造プロセスと比較して、エネルギー消費と大気へのCO2排出を80%削減することができるという。エコサステナビリティとして、汚染物質の排出とエネルギー消費のレベルは、オーシャンの生産サイクル全体を通じて保証されている。

オーシャンでは、ゴム廃棄物も再利用する。フィスカーは、タイヤの製造中に発生した廃棄ゴムを、埋め立てせずに利用する。リサイクルすることでエネルギーの量を大幅に節約でき、最終的に温室効果ガスの排出を削減できるという。フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

スイッチひとつで9枚の窓ガラスを下げることが可能

オーシャンには、カリフォルニアモードを設定する。カリフォルニアモードはSUVとしては初めて、ソフトトップを使用せずに、ルーフをフルオープンにできるシステムで、フィスカーの特許技術という。

その内容は、スイッチひとつで、9枚の窓ガラスを下げることが可能になるというものだ。フロントサイドガラスが左右2枚、リアサイドガラスが左右2枚、リアクォーターガラスが左右2枚、リアハッチガラスが1枚、ルーフガラスが2枚の合計9枚の窓ガラスを、スイッチ操作ひとつで下げることができる。

ヘッドアップディスプレイには、カラオケ機能を採用している。フィスカーの「Flexee」アプリと同期して、車内での楽しい時間を過ごすことができるという。フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

オーシャンには、フルレングスのソーラールーフが採用された。モーターのパワーをサポートし、電費効率を高めている。テクノロジーの進化に伴い、フィスカーは、より高いエネルギー効率と、より優れたハードウェアソリューションを追求したという。

世界市場に投入される予定

フィスカーは、オーシャンの生産を2021年内に開始することを目指している。2022年に、最初のデリバリーを始める予定だ。同社は、電池などの重要なコンポーネントを含む戦略的なサプライチェーンをグローバル規模で確保した。これにより、2022年から2027年までに、100万台を超える車両の生産を見込む。オーシャンは、米国、カナダ、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダ、スイス、英国、フランス、オーストリアなどの世界市場に投入される予定だ。

《森脇稔》

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