トヨタ RAV4 新型にPHV、欧州仕様を発表へ…ジュネーブモーターショー2020

内外装は専用デザイン

新型RAV4ハイブリッドよりも84hp パワフル

RAV4史上最速の0~100km/h加速6.2秒

トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)
トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)全 12 枚

トヨタ自動車の欧州部門は2月18日、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー2020において、新型『RAV4』(Toyota RAV4)のプラグインハイブリッド車(PHV)の欧州仕様車を初公開すると発表した。

内外装は専用デザイン

RAV4にPHVが設定されるのは、新型が初めてだ。エクステリアには、専用ミッドグリルとロアバンパーを採用した。さらに、メッシュグリルでスポーティさを際立たせ、ピアノブラックのアクセントで、高級感を高めている。足元には、18インチまたは19インチの専用アルミホイールと大径タイヤを設定した。

ボディ下部をブラックで塗装し、ブラックルーフと合わせて、コーディネート。インテリアは、視認性を高めるヘッドアップディスプレイや大型9インチディスプレイオーディオをシリーズで初採用する。ステアリングホイールには、パドルシフトも設定している。

新型RAV4ハイブリッドよりも84hp パワフル

新開発のPHVパワートレインは、新型『RAV4ハイブリッド』の直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンに、強力なモーターを組み合わせたもの。「TNGA」による新型2.5リットル「ダイナミックフォース」エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジーにより、優れた動力性能や低燃費を追求した。トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)

エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、306hpのパワーを引き出す。この数値は、新型RAV4ハイブリッドの222hpに対して、84hpの上乗せとなる。

駆動方式は、電気式4WDシステムの「E-Four」とした。最新のE-Fourは、トヨタのAWD-iインテリジェント電動4WDシステムだ。電気で駆動する後輪の最大トルクを、増やしたのが特長。走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を追求している。

RAV4史上最速の0~100km/h加速6.2秒

強力なPHVパワートレインを得た新型RAV4のPHVは、0~100km/h加速を6.2秒で駆け抜ける。新型RAV4ハイブリッドの0~100km/h加速8.1秒に対して、およそ2秒の短縮を果たした。トヨタによると、0~100km/h加速6.2秒と306hpのパワーは、RAV4史上、最速かつ最強という。

また、「ヒートポンプオートエアコン」を最適化して搭載した。高効率な電力消費を実現するなど、PHVに求められる高い環境性能を追求する。また、大容量バッテリーの利点を生かして、災害時に役立てるよう、駆動用電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能も採用している。トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)トヨタ RAV4 新型のPHV(欧州仕様)

クラス最長の65kmをゼロエミッション走行可能

二次電池は、大容量のリチウムイオンバッテリーだ。このバッテリーを床下に搭載することにより、ガソリン車の新型RAV4と同等の室内空間を確保した。また、低重心化により走行安定性の向上にも貢献するという。

EVモードでは、クラス最長の最大65kmをゼロエミッション走行できる。この時の最高速は135km/hだ。この効果で、欧州での環境性能は、CO2排出量が29g/km以下(WLTP計測モード)。トヨタによると、RAV4史上、最も環境性能に優れると同時に、DセグメントPHVのAWD SUVセグメントにおいて、最高の環境性能という。この他、合計で4種類の運転モードが切り替えられる。

なお、新型RAV4のPHVは2020年後半、欧州市場に導入される予定、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 人気のゴミ収集車モチーフも、車好きキッズ向けスニーカー「IFME のりものシリーズ」新登場
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る