VW、ゴルフGTI 新型発表へ…ジュネーブモーターショー2020

歴代ゴルフGTIのDNAを継承

「Car2X」を利用してインフラや他の車両と通信

部分自動運転が210km/hを上限に可能

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI 新型のティザーイメージ
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI 新型のティザーイメージ全 13 枚

フォルクスワーゲンは2月20日、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー2020において、新型『ゴルフGTI』(Volkswagen Golf GTI)を初公開すると発表した。

歴代ゴルフGTIのDNAを継承

『ゴルフ』の高性能グレードが、「GTI」だ。フォルクスワーゲンは45年前の1975年のフランクフルトモーターショーにおいて、初代ゴルフGTIを発表した。フォルクスワーゲンによると、8世代目となる新型ゴルフGTIにも、歴代ゴルフGTIのDNAを継承するという。

エクステリアは、GTIウィングとハニカムグリルを備えたフロントバンパー、左右にテールパイプを備えたGTIディフューザーが採用される。フロントグリルには、赤いストライプが配された。オプションでデイタイムランニングライトと一体化されたLED照明付きフロントグリルクロスバーが選択できる。

新型ゴルフGTIには、デジタルコックピットが採用される。すべてのディスプレイと操作系を、広範囲にデジタル化した。これにより、各機能を直感的に操作できるようにしている。新開発のインストルメントパネルとオンラインインフォテインメントシステムは、タッチボタンとタッチスライダーを備えた横長のディスプレイに組み込まれる。

GTI専用モードを含めて、デジタルコックピットの画面の背景色は、32色が切り替えられる。タッチコントロール付きの新しいマルチファンクションスポーツレザーステアリングホイールと、ゴルフGTI伝統のタータンチェック模様のスポーツシートも装備される。

「Car2X」を利用してインフラや他の車両と通信

新型ゴルフGTIは、「Car2X」を利用して他の車両と通信する最初のコンパクトスポーツカーのひとつになる。Car2Xを介して周囲環境と接続し、「スウォーム インテリジェンス(群知能)」を活用することができる。Car2Xにより、交通インフラからの信号や、最大800m離れた他の車からの情報を受け取り、ディスプレイを通してドライバーに危険に対する警告を予測ベースで通知することが可能になる。これらの警告を、Car2X機能を搭載した他のモデルとも共有する。

各システムは、互いにリンクしているだけでなく、オンライン接続ユニット(「OCU」)により、新型ゴルフGTI以外の世界にも接続されている。標準装備される「eSIM」を組み込んだOCUは、「We Connect」や「We Connect Plus」のオンライン機能やサービスとリンクしている。

部分自動運転が210km/hを上限に可能

新型ゴルフGTIには、「トラベルアシスト」(Travel Assist)が用意される。トラベルアシストは、フォルクスワーゲンの最新の先進運転支援システム(ADAS)で、部分自動運転を可能にするもの。新型ゴルフGTIでは、最高210km/hを上限に、部分自動運転を実現する。

トラベルアシストは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンに触れて、システムを起動する。法律や安全上、ドライバーは常にこのシステムの作動を監視する。そのため、トラベルアシストでは、ドライバーがステアリングホイールを握っているか否かを確認する。

パワートレインについては、現時点では公表されていない。強力なガソリンエンジンに前輪駆動、最新世代のアダプティブシャシーコントロールなどのランニングギアを組み合わせるという。フォルクスワーゲンは新型ゴルフGTIについて、デジタル時代に向けたピュアでインテリジェント、優れたハイテクスポーツカー、としている。

《森脇稔》

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