【F1】開幕前の合同テスト終了…レッドブル・ホンダのエース、フェルスタッペン「ペースなかなかいい」

#33 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
#33 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)全 8 枚

F1のプレシーズン合同テストが2月後半、3日間×2回の日程(19~21日、26~28日)でスペイン・バルセロナにおいて実施され、終了した。テストを終えたレッドブル・ホンダのエース、マックス・フェルスタッペンは好感触の旨を語っている。

4月に開催される予定だった中国GPが延期になり、新型コロナウイルス感染拡大問題の影響はF1にも確実に及んでいるが、開幕前の2回・計6日間のバルセロナ合同テストはオンスケジュールで実施され、終了した。王者メルセデスが「DAS」と呼ばれる新たな機構を持ち込むなど、久々に参戦全10チームが一堂に会しての“戦い”の場は、早くもヒートアップしてきている。

(*未知の部分も多いが、DASとは「Dual-Axis Steering」の略とされ、走行中にドライバーがステアリングを前後方向に押し/引きすることで前輪のトー角を調整する機構だという)

ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載して走るのは今季も2チーム、タッグ2年目のレッドブルと同3年目のアルファタウリ(旧トロロッソ)だ。ドライバーコンビは両チームとも昨季後半と同じで、レッドブルがマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボン、アルファタウリがダニール・クビアトとピエール・ガスリーである。

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターはテスト最終日終了後のコメントのなかで、「両チームともに大きな問題は発生せず、貴重な走行時間を無駄にすることなく、多くの周回を重ねることができました。レッドブルと780周、アルファタウリとは769周、ホンダとして合計で1549周、約7211kmを走行し、数々の確認テストを行ないました。多くのデータを得られ、とてもポジティブなテストになったと感じています」と充実感をにじませた。さらに「各チームが異なるプログラムで走行をしているので、この段階で相対的な実力を語ることは時期尚早ですが、シーズン開始に向けていい準備ができたと考えています」とも。

“ホンダ勢”のなかでも期待値の最も高いドライバー、それはやはりメルセデスやフェラーリとともに当代3強チームの一角に数えられるレッドブルのエース=ホンダのエース、昨季3勝のマックス・フェルスタッペン(22歳)だ。そのフェルスタッペンもテスト最終日終了後のコメントで、いい準備ができたこと、ペースがいいことなど、好感触を語っている。

#33 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「メルボルンでの開幕戦(オーストラリアGP)に向けて、ハッキリと手応えが感じられ、いい準備ができた。6日間で望んでいたことをすべて試せて、満足している。もちろん、ハードワークを止めていいとは思っていないし、改善できる箇所は常にあるものだ。完璧なマシンなど存在はしないし、ましてやシーズン前のこの時期、さらなる進化を目指して取り組んでいかなければならない」

「僕もアレックス(僚友アレクサンダー・アルボン)も、いくつかミスはあったけど、心配はしていないよ。開幕戦でそうなるよりも、このテストの場でマシンの限界を見極めたかったんだ。メルボルンではさらなるペースを発揮できるだろう」

「メルセデスは予想通り速いけれど、現時点ではあまり気にしないようにしている。彼らがどんなことをしているのかは分からないので、自分たちのことに集中すべきだ。僕らのペースはなかなかいいし、いいスタートになった。メルボルンで競争力を発揮できれば、と思う」

2020年のF1世界選手権シリーズは3月13~15日のオーストラリアGPが初戦で、翌週20~22日にはバーレーンGPへと転戦する連戦日程から始まる予定になっている。

《遠藤俊幸》

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