北海道のバス会社、新型コロナウイルスの影響で営業休止 東京商工リサーチ

2月27日、東京・市川
2月27日、東京・市川全 1 枚

東京商工リサーチによると、観光バスやスクールバス、ハイヤーを運行する味十商事(北海道浦河町)が2月29日付で業務を休止した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外国人観光客を中心とした観光バスやハイヤー利用者が激減、スクールバスも運行再開が見通せなかった。

味十商事は2002年12月に設立。浦河町の本社と札幌市内の事業所を構え、バス約10台、ハイヤー5台で、中国など外国人向け観光ツアーの貸し切りバス運行を中心に、ハイヤー、スクールバスの運行も手がけていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で外国人観光客のバスツアーのキャンセルが相次ぎ、「2月の売上はほぼゼロ」(同社)に落ち込み、営業休止を決断。約10名の従業員は2月29日付で解雇した。

また、浦河町内のスクールバスの運行も数年間にわたり手がけており、町内100名超の子どもが利用し、1日に複数台を運行。しかし、小学校の一斉休校で先行きを見通せなくなっていた。スクールバスの運行は年度更新で、味十商事は3月末の契約終了を前に運行断念を教委に通知。2020年度の新規契約の入札を辞退している。

味十商事の関係者は、営業開始時期について「全く見通せない。社内では今年は無理ではないかと話している」とコメントしている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る