ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード 発売へ 新エンジン搭載など戦闘力アップ

ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード(グランプリレッド)
ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード(グランプリレッド)全 19 枚

ホンダは、大型スポーツバイク『CBR1000RR』をフルモデルチェンジ、新設計エンジン搭載などで戦闘力を高めるとともに名称を『CBR1000RR-Rファイアブレード』『CBR1000RR-RファイアブレードSP』に改め3月20日に発売する。

新型CBR1000RR-Rファイアブレードは、新設計の水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒999ccエンジンを搭載する。新エンジンはレーシングマシン「RC213V」と同一のシリンダー内径・行程とし、大径バルブの採用やフリクション低減をねらったショートストローク化を実現。高強度アルミ鍛造ピストンやチタンコンロッドなど、各パーツ類の徹底した軽量化に加え、フィンガーフォロワーロッカーアームやカムシャフトなどには、低フリクション性に優れ高回転化に寄与するDLC(Diamond-like Carbon)コーティングによる表面処理を施している。カム駆動機構にはカムチェーン長の短縮が可能なセミカムギアトレインシステムを採用し軽量化と高回転化に寄与。吸排気系では、スロットルボディ内径を大径化したほか、吸排気効率の向上を図っている。また、アクラポヴィッチ社と共同開発したチタン製マフラーを採用。軽量化とマスの集中化に寄与する。

新設計の軽量アルミ製ダイヤモンドフレームは、高精度な剛性チューニングが可能となる薄肉GDC(重力金型鋳造)製法を採用。リアサスペンションはプロリンクとし、上部をエンジンブロック後部に締結する構造としたことで、フレーム剛性の最適化と軽量化に寄与している。アルミプレス製のスイングアームは従来モデルから30.5mm延長。剛性バランスを最適化しながら従来同等の重量とすることで、よりリアタイヤの接地性と優れた旋回性能を追求している。

エアロダイナミクスでは、フューエルタンクシェルター上面の高さを従来モデルより45mm低い位置に設定し、ライダーが車両に伏せた状態での全面投影面積減少に寄与。さらにライダー背面から後方に空気がスムーズに流れる形状としたシートカウルなどにより走行抵抗を低減させている。また、ウイングレットをカウル側面に設けることで、加速時のフロントタイヤ浮き上がり抑制や減速時の車体姿勢の安定化などに寄与している。

車体姿勢制御システムには、ボッシュ製6軸IMU(Inertial Measurement Unit)を採用し、車体姿勢の推定精度を進化させている。ライディングモードは、パワー/ホンダ セレクタブル トルク コントロール(HSTC)/セレクタブルエンジンブレーキ/ウイリー挙動緩和の各制御レベルを一括で切り替え可能。また、ショーワ製ロッド式電子制御ステアリングダンパーを新たに装備し、ステアリング操作に対する素早い応答性と耐キックバック性能を備えながら軽量化を図った。さらに新機能として、ライダーの使い勝手に合わせたABSモードの切り替えシステムや、サーキットでの使用を考慮し、より発進時のクラッチ操作に集中することができるスタートモード制御を採用する。

上位モデルのCBR1000RR-RファイアブレードSPは、CBR1000RR-Rファイアブレードをベースに、オーリンズ製電子制御サスペンションのほか、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備するなど足まわりを専用化。また、軽量化に寄与するリチウムイオンバッテリーの採用や、より素早いシフトチェンジ操作を可能とするクイックシフターを標準で装備するなど、よりスポーツライディングの楽しみを視野に入れた特別な仕様としている。

車体色には、レーシングイメージ溢れるトリコロールの「グランプリレッド」を採用。CBR1000RR-Rファイアブレードはプロポーションを際立たせる「マットパールモリオンブラック」も用意する。価格はCBR1000RR-Rファイアブレードが242万円、同SPが278万3000円。

《纐纈敏也@DAYS》

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