GM、次世代グローバルEVプラットフォーム発表…復活の ハマー にも採用へ

0~96km加速3秒以内で航続640km以上が目標

グローバルEV車台をSUVや乗用車など幅広く展開

米国のEV販売が2025~2030年に2倍以上に増えると想定

次世代グローバルEVプラットフォームを全4ブランドに導入

GMの次世代グローバルEVプラットフォームとGMのメアリー・バーラ会長兼CEO
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GM (General Motors)は3月4日、次世代のグローバルEVプラットフォームを、米国ミシガン州のテクニカルセンターで初公開した。

このグローバルEVプラットフォームは、GMにとって、第3世代のEV向け車台だ。GMの電動化戦略の中心は、独自の「Ultium」バッテリーと、このバッテリーを搭載したモジュラー駆動システムの開発にあるという。

0~96km加速3秒以内で航続640km以上が目標

GMが新開発したUltiumバッテリーは、大容量のポーチ型のセルを、バッテリーパック内で垂直または水平に積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは車両の設計ごとに、バッテリーの蓄電容量とレイアウトを最適化できる。

Ultiumバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhになる。GMが想定するこのバッテリーを搭載したEVのパフォーマンスは、最も高性能なモデルで、0~96km加速が3秒以内、フル充電での航続が最大640km以上だ。自社開発のモーターは、前輪駆動、後輪駆動、4WD、高性能4WDに組み合わせることができるという。

Ultiumバッテリーを搭載するEVは、DC急速充電に対応する。その多くが、400Vのバッテリーパックと最大出力200kWの急速充電機能を備えている。800Vのバッテリーパックと出力350kWの急速充電機能も用意される。

グローバルEV車台をSUVや乗用車など幅広く展開

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。手頃な価格のピックアップトラック、SUV、クロスオーバー車、乗用車、商用車を開発するのに、充分な柔軟性を備えているという。

GMの次世代EVは、内燃機関を搭載した現行の車両よりも構造がシンプルで、部品点数を最小限に抑えるように設計される。GMは現在、550種類のエンジンとパワートレインの組み合わせを擁する。これに対して、次世代EVでは、19種類のバッテリーとドライブユニットのラインナップを予定している。

米国のEV販売が2025~2030年に2倍以上に増えると想定

GMは、バッテリーコストの低減に継続的に取り組んでいる。GMとLG 化学との合弁事業によって、現在のバッテリーセルのコストは、1kWh あたり100ドルを下回る。また、セルには独自の低コバルト化学物質を使用しており、今後の技術と生産効率の向上により、コストはさらに低減されるという。GMは、バッテリー事業を新たな収益源にする計画だ。GMは自社だけでなく、他社にバッテリー技術をライセンス供与することを想定している。

また、GMは土地や建物、機械工具、組み立て工場や塗装工場などの生産設備を含む既存の資産を、次世代EVの生産に活用する。これにより、EV事業を拡大する際に、投資額を抑えることができるという。

GMによると、米国のEVの販売台数は2025年から2030年にかけて2倍以上になり、平均で年間およそ300万台になると見込まれるという。GMは、人気のあるセグメントでより多くのEVが発売され、充電ネットワークが拡大し、ユーザーの所有コストが低下し続けるにつれて、EVの販売台数が大幅に増加する可能性があると考えている。

次世代グローバルEVプラットフォームを全4ブランドに導入

GMは、次世代のグローバルEVプラットフォームを、シボレー、キャデラック、GMC、ビュイックの全4ブランドに導入し、今年から順次、新型EVを発売していく。 そのひとつが、5月に発表するGMC ブランドの『ハマーEV』だ。

およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドの電動ピックアップトラックとして登場する予定だ。ハマーEVには、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmというパワフルなモーターを搭載する。0~96km/h加速は3秒の性能を備えているという。

なお、ハマーEVの生産は2021年秋から、GMの米国ミシガン州デトロイトのハムトラミック工場で行う、としている。

《森脇稔》

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