“コロナ問題”の影響、レース界にも次々と…WECセブリング戦は「中止」、フォーミュラEには「延期」扱いが続発中

2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。
2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。全 6 枚

新型コロナウイルス感染拡大問題が世界を混乱させているなか、四輪モータースポーツへの影響も続出している。世界耐久選手権(WEC)の米国セブリング戦が「中止」になり、フォーミュラEにはレースの「延期」扱いが相次いでいる状況だ。

(*本稿の情報は日本時間2020年3月12日21時の段階でのもの)

WECの2019/2020シーズンは2月に開催された米国オースティン戦が第5戦。次戦である第6戦については“アメリカ連戦”となる格好でセブリング1000マイルレースが現地3月20日決勝の日程でスケジュールされていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大問題が欧米で深刻化し、米国で欧州からの入国を制限する策等が採られるに至った現状を鑑み、WECセブリング戦の「中止」が決定された。

フォーミュラEも2019/2020シーズンというかたちで“今季”が進行中だが、6月に開催予定だったインドネシア・ジャカルタ戦が「延期」に。フォーミュラEではコロナ問題により中国・三亜戦(当初開催予定3月)とイタリア・ローマ戦(同4月)が既に延期扱いとなっており、ジャカルタ戦で3例目となる。いずれも延期開催の具体的な日程等は未定で、状況不透明と言わざるを得ない。

2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。

現段階で5レースを終えているフォーミュラEの2019/2020シーズンは、当初予定全14レースのカレンダー。残り9レースのうち現段階で延期になっていないのは6レース、最終の英国ロンドン戦がもともと2レース実施予定のため、延期扱いを受けていない残りイベントの数は5つということになる。このうち“次戦”にあたるのは4月18日のフランス・パリ戦で、その次が5月3日の韓国ソウル戦。いずれも(残念ながら)確実な開催が見込める現状ではないだろう。一部にはフォーミュラEが“シーズン中断”という方針を考えているとの報道もある。

そして今週末(3月15日決勝予定)、2020年シーズンの開幕戦を迎えるのがF1だ。オーストラリアGPの開催地メルボルン・アルバートパークでは新型コロナウイルスに対する厳戒態勢ともいえる状況下で、走行初日の13日に向けて準備が進められている模様だが、チームスタッフに発熱~隔離となる者が出るなど、予断を許さない情報が発信されている(その後、スタッフに感染者が出たマクラーレンが『オーストラリアGPを棄権する』旨の声明をホームページ上で公表した)。

2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。2018/2019シーズンのWECセブリング戦(19年3月)。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. かつての『ハイラックスサーフ』、15年ぶりのモデルチェンジへ…トヨタが予告
  2. 今スズキの250ccスポーツが面白い!快適ツアラーな『GSX250R』に俊足エクスプレスの『ジクサーSF250 / 250』もPR
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  5. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  8. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  9. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  10. マットブラックのカスタムハイエース、限定20台で発売決定
ランキングをもっと見る