コンチネンタル、世界初の電気触媒を2022年から生産へ…48Vマイルドハイブリッド向け

コンチネンタルの48Vマイルドハイブリッド向けEMICAT電気触媒
コンチネンタルの48Vマイルドハイブリッド向けEMICAT電気触媒全 3 枚

コンチネンタル(Continental)のパワートレイン部門のヴィテスコ・テクノロジーズは、2022年後半から48Vマイルドハイブリッド向けに、世界初となる電気触媒を生産すると発表した。

触媒コンバーターの急速加熱能力が、排ガス後処理の全体的な効率を高める。ヴィテスコ・テクノロジーズが開発した「EMICAT電気触媒」は、燃焼エンジンを対象としたスマート電化ソリューションの一例だ。排出ガスの温度が非常に低く、排ガス後処理には適さない場合でも、効果的な後処理を実現する。EMICAT電気触媒は、実路走行排気の決定的な弱点である極端に冷却された排ガスを、除去できるという。

例えば、都市部を低速で走行する車両のディーゼルエンジンが、ほとんど熱を発生しない場合を指す。電気触媒に使う48V電流は、車両のマイルドハイブリッドシステムの回生によって得られる。

ヴィテスコ・テクノロジーズは、ディーゼルエンジンのマイルドハイブリッド搭載のデモ車両で、EMICAT電気触媒が4kWの加熱出力で得られる効果を実証した。48Vシステム搭載のスーパークリーン電動ディーゼル車では、窒素酸化物排出量が40%減少し、CO2排出量はWLTPテストで3%減少した。渋滞が激しい英国ロンドンの交通サイクルでは、窒素酸化物排出量は62%減少。スーパークリーン電動ディーゼル車では、排ガス後処理の効率は97%まで上昇する。

EMICAT電気触媒は、欧州自動車メーカーの48Vハイブリッドバン2車種に搭載される予定だ。数百万台の契約となり、生産開始は2022年後半を予定している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 「アルパインスタイル仙台R4」がグランドオープン、待望の仙台エリアへ出店
  4. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  5. 昭和の子どもたちが憧れた「スーパーカー自転車」が50年ぶりに復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る