BMW 7シリーズ 次期型、歴代初のEV設定が決定

現行7シリーズには電動モデルとしてPHVを用意

次期7シリーズのEVには第5世代「eDrive」搭載

EVが次期7シリーズの最強モデルに

現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)
現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)全 12 枚

BMWグループ(BMW Group)は、ドイツで開催したデジタル年次記者会見において、次期BMW 『7シリーズ』(BMW 7 Series)にEVを設定すると発表した。

画像:現行BMW 7シリーズ のPHV

7シリーズは、BMWブランドのフラッグシップサルーンだ。メルセデスベンツ『Sクラス』や、アウディ『A8』などと競合する。次期7シリーズでは、ドイツのライバルに先駆けて、EVを設定する。

現行7シリーズには電動モデルとしてPHVを用意

現行7シリーズには、電動モデルとして、プラグインハイブリッド車(PHV)を用意している。標準ホイールベースの「745e」、ロングホイールベースの「745Le」、ロングホイールベース+4WDの「745Le xDrive」の3グレードがラインナップされる。

7シリーズの従来型PHVの「740e」は、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを中心にしたPHVシステムを搭載していた。これに対して最新モデルでは、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを核にした新PHVシステムを採用する。現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力286hp/5000~6000rpm、最大トルク45.9kgm/1500~3500rpmを発生する。従来型の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力258hp、最大トルク40.8kgm)に対して、28hp、5.1kgmパワフルだ。

モーターは、最大出力113hp、最大トルク27kgmを引き出し、8速AT「ステップトロニック」と一体設計。エンジンとモーターを合わせたシステム全体では、394hpのパワーと61.2kgmのトルクを獲得する。従来型の740eの326hpに対して、68hp強化された。動力性能は0~100km/h加速が5.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードの航続は、従来型のおよそ1.5倍に伸び、最大58kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあり、最も環境性能に優れる仕様で、欧州複合モード燃費47.6km/リットル、CO2排出量48g/kmの環境性能を実現している。

次期7シリーズのEVには第5世代「eDrive」搭載

次期7シリーズは、新たなマイルストーンとなる。 BMWブランドのフラッグシップモデルは、顧客にさらなる選択肢を提供し、4つの異なるパワートレインがラインナップされる。高効率のディーゼルエンジンとガソリンエンジン、PHV、そしてフルEVだ。歴代7シリーズ初となるEVには、ダイナミクス、効率、航続を最適化した第5世代のBMW「eDrive」テクノロジーが搭載される。

第5世代のBMWのeDriveでは、電気モーター、パワーエレクトロニクス、充電システム、高電圧バッテリーを新開発した。これらが一体となって、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを形成する。第5世代のBMW eDriveテクノロジーは2020年、まずはBMW『iX3』に導入され、次にBMW 『iNEXT』、『i4』に搭載されることが決まっている。

第5世代のBMW eDriveテクノロジーは、電気モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクスを一体設計したドライブシステムだ。この駆動システムは、さまざまな出力レベルのさまざまな電動モデルで使用できる。システムの高度に統合された設計により、電力密度を大幅に向上させ、次世代の電気モーターの生産では、レアアースも不要にしているという。現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)現行BMW 7シリーズ のPHV「745Le」(参考画像)

EVが次期7シリーズの最強モデルに

BMWグループは2021年末までに、EVまたはPHVを100万台以上販売する計画だ。その過程でBMWグループは新型EVを5車種、市場に投入する。

また、BMWグループは2023年までに、25の電動車両を発売するという目標を掲げている。25車種のうち、半分以上はフルEVとなる予定だ。残りは、PHVやハイブリッド車になる。この目標を達成するためのカギが、高度で柔軟性のある生産システムと組み合わせて、内燃機関車と電動車の両方に対応できるインテリジェントな車両アーキテクチャを構築することにあるという。

BMWグループのオリヴァー・ツィプセCEOは、「次世代の7シリーズには、ガソリン、ディーゼル、PHV、フルEVの4種類のパワートレインを用意する。すべてのパワートレインは、単一のアーキテクチャをベースにする。最も強力な次期7シリーズは、フルEVになる」と語っている。

《森脇稔》

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