日の丸交通 タクシーにカーテン、国際自動車はハセッパー水使用…新型コロナウイルス感染防止

日の丸交通のJPN TAXIにセパレーターカーテンを導入
日の丸交通のJPN TAXIにセパレーターカーテンを導入全 3 枚

日の丸交通は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染防止対策として、乗客と乗務員の感染予防のため「JPN TAXI」型の全車両に飛沫感染を防ぐ「セパレーターカーテン」を3月24日から導入している。

セパレーターカーテンは、乗務員の座る前席と乗客が座る後部座席との間を、塩化ビニール製カーテンで分離することで、飛沫感染を防ぐ。カーテンサイズは上辺1100mm、下辺1630mm、高さ1100mmで、中央部に料金や釣り銭などを受け渡しする際の開閉密閉型の小窓が設けられている。交通系ICカードなどを利用する場合はカーテン越しの精算も可能。

4月中旬までに完全装備すると予定だが、日の丸交通の車両管理課がカーテン製造会社と連携して早期の完全装備を目指す。

既に日の丸交通では乗務社員の義務として出庫・帰庫時の検温チェック、出社退社時の手洗い・消毒、マスク装着 を徹底するとともに、乗務時に空調の常時外気導入と窓開放による換気を実施している。接触感染への対応としても 乗客が降車時の手すりシートなどの念入りな消毒など、車内の環境衛生に注力して安全・安心なタクシーサービスの提供に努めるとしている。

次亜塩素酸水の使用を強化…国際自動車

都内を中心にタクシー・バス・ハイヤーを運営する国際自動車は、感染対策として弱酸性次亜塩素酸水を使った「ハセッパー水」を2012年11月から導入している。新型コロナウイルス拡大の影響を受け、車内除菌に加え、乗客の手を除菌するスプレーとしても活用する。

いくつかの対策のうち国際自動車が最も力を入れているのが、ハセッパー水を使ったタクシー車内の除菌だという。休憩時に行っていた除菌を「旅客の乗降の度」に頻度を増やした。重点除菌箇所は、乗降時の手すり各種、乗車シート、シートベルト、タブレット端末、釣り銭トレイ。

国際自動車がハセッパー水を導入したのは2012年で、タクシー車内の「におい問題」を解決するためだった。ハセッパー水はノロウィルス、インフルエンザ対策にも有効だったので、継続的にタクシー、ハイヤー、バスの車内に噴霧していた。

西川洋志代表取締役社長は、「当社のタクシー乗務社員は、平均年齢が50.7歳以上、全体の3割が60歳以上の乗務社員だ。年齢による重症化のリスクが報道されていることもあり、ウイルス対策を徹底する」と話す。

国際自動車によると、現状タクシーの利用客はサラリーマンや観光客を中心に激減、リーマンショックや東日本大震災の時並みの減少となっている。

《レスポンス編集部》

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