ルノーが株主総会を延期、ボルボは業績見通しを撤回…新型コロナウイルスの影響

ボルボカーズの主力車
ボルボカーズの主力車全 2 枚

ルノーグループ、株主総会を5~6月に延期

ルノーグループ(Renault Group)は3月25日、世界中で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が拡大していることを受けて、年次株主総会を延期すると発表した。

【画像全2枚】

ルノーグループの取締役会は当初、年次株主総会を4月24日に開催することを予定していた。しかし、新型コロナウイルスによる現在の不確実な状況を考慮し、5月または6月に延期することを決定した。

すでにルノーグループは、新型コロナウイルスの感染拡大への対応として、フランスをはじめ、南米やインドなど、グローバル規模で生産を一時停止している。

ルノーグループは、年次株主総会の新しい日程は、できるだけ早く発表する、としている。

ボルボカーズ、2020年の業績見通しを撤回

ボルボカーズ(Volvo Cars)は3月26日、2020年通期(1~12月)の業績見通しを撤回すると発表した。

今回の発表は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が世界規模で拡大していることを受けたものだ。ボルボカーズは、不確実な経済情勢を考えると、2020年の業績を導くことは困難、として、2020年通期の業績見通しを撤回した。

ボルボカーズによると、新車市場の弱体化と生産の混乱により、売上高、利益、キャッシュフローが前年よりも低くなると予想されるという。そんな中、ボルボカーズは将来に向けて、新しいテクノロジーと製品に投資し続けている。

一方、中国では、ボルボカーズの4つの製造工場が、旧正月から続いていた長い休止期間の後、生産を再開した。ディーラーへの客足は戻りつつあり、中国の自動車市場の回復が見込まれるという。

なお、ボルボカーズは現在、欧州と米国の製造工場を一時的に休止している。新型コロナウイルスから従業員を保護すると同時に、新車需要の落ち込みによる生産調整を行っている。

ルノーグループ本社ルノーグループ本社

《森脇稔》

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