アウディがPHVを12車種に拡大へ、ラインナップの半分以上で選択可能に…2020年内

A6など3車種は2.0リットル直4エンジンのPHV

走行モードは3種類

Q7とA8は3.0リットルV6エンジンのPHV

アウディA6新型、A7スポーツバック新型、A8新型、Q5新型のPHV
アウディA6新型、A7スポーツバック新型、A8新型、Q5新型のPHV全 26 枚

アウディ(Audi)は、ドイツで開催したデジタル年次記者会見において、2020年内にプラグインハイブリッド車(PHV)を合計12モデルに増やすと発表した。これにより、PHVはラインナップの半分以上で選択可能になる。

画像:アウディ A6 と Q5 のPHV

アウディは現在、乗用車系では『A6』、『A7スポーツバック』、『A8』に、SUV系では『Q5』と『Q7』に、新世代PHVの「TFSI e」を設定している。

A6など3車種は2.0リットル直4エンジンのPHV

TFSI eは、直噴ガソリンターボエンジンを基本にした新世代のPHVシステムだ。A6、A7スポーツバック、Q5のPHVパワートレインは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンを基本にしている。

『A6セダン』の場合、エンジン(最大出力252ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは367ps、トルクは51kgmを獲得する。4輪を駆動する4WDの「クワトロ」となり、強力なPHVパワートレインは、0~100km/h加速5.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

トランスミッションは7速「Sトロニック」だ。二次電池(バッテリー)は蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンで、トランク床下に搭載した。このため、トランクスペースは犠牲にしていない。EVモードでは、最大53km(WLTPモードによる計測)のゼロエミッション走行を可能にする。この効果で、欧州複合モード燃費は52.6km/リットル、CO2排出量は43g/kmを実現している。

走行モードは3種類

また、EVモードの最高速は135km/hとした。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ2時間30分だ。

3種類の走行モードを採用する。「EV」、「ホールド」、「ハイブリッド」だ。モードボタンで、ドライバーはこれら3つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。ハイブリッドモードでは、PHVシステムが最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。ホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。

Q7とA8は3.0リットルV6エンジンのPHV

Q7とA8のPHVでは、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンターボ「TFSI」を基本にしたPHVシステムとなる。Q7の場合、エンジン(最大出力340ps、最大トルク45.9kgm)に、モーター(最大出力128ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせた。

モーターは、8速「ティプトロニック」トランスミッションと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、456psのパワーと71.4kgmのトルクを引き出し、4輪を駆動する。強力なPHVシステムは、0~100km/h加速5.7秒、最高速240km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。二次電池(バッテリー)は、蓄電容量17.3kWhのリチウムイオンで、トランクの床下に搭載される。

EVモードでは、最大43km(WLTP計測)をゼロエミッション走行できる。この効果もあって、35.7km/リットルの燃費性能を実現している。EVモードの最高速は135km/hとした。

PHV向けコネクトサービス

アウディの新世代PHV向けには、複数のコネクトサービスが用意される。そのひとつが、「予測効率アシスト」(PEA)で、航続の拡大を追求する支援システムだ。ナビゲーションデータと予測効率アシスト、車両センサーシステムの情報を利用して、ルート全体の大まかな計画と、細かい計画を作成する。そして、ドライバーがアクセルペダルから足を離す必要がある状況を認識。走行中のドライバーには、ディスプレイからの情報と、アクティブアクセルペダルによる触感フィードバックが得られるようにした。

「myAudi」アプリを使用すると、顧客はスマートフォンを通じて、「Audi Connect」のサービスが利用できる。これには、バッテリー残量と航続の確認、充電の開始、充電タイマーのプログラミング、充電と電費データの取得が含まれる。

myAudiアプリのもうひとつの機能は、乗車前の車内の空調の遠隔操作だ。これは、車内のエアコンシステムのコンプレッサーと補助ヒーターに、電気が供給されているために可能になったもの。ドライバーは、乗車前にあらかじめ、快適な室内温度を設定できる。ステアリングホイール、シート、ドアミラー、フロントガラスやリアウィンドウの曇り止め、シート内蔵のファンなどを、乗車前の最適な状態に調整しておくことも可能だ。

《森脇稔》

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