トヨタ自動車は4月8日、『カローラ』シリーズ3車種について、バックドア配線およびブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、バックドア配線の不具合が2019年12月5日~12月17日に製造された『カローラスポーツ』427台、ブレーキは2020年1月8日~1月10日に製造された『カローラ』『カローラスポーツ』『カローラツーリング』149台。
バックドア配線については、製造工程での導通検査設備が不適切なため、電気配線の端子が変形して接触圧が低下し、温度や湿度の影響により当該端子に酸化物が生成されて導通不良が生じることがある。そのため、バックランプ等が機能しなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、当該電気配線を良品と交換する。社内からの情報によりリコールを届け出た。
改善箇所(バックドア配線)またブレーキについては、ブレーキマスターシリンダの組付設備が不適切なため、ゴム製シールの表裏を正しく検出できず、逆向きに組付けてシールリップ部が損傷するものがある。そのため、当該リップ部がシール不良となり、ブレーキペダルをゆっくり踏む際に制動力が低下するおそれがある。
改善措置として、全車両、ブレーキマスターシリンダを良品と交換する。仕入先からの情報によりリコールを届け出た。
改善箇所(ブレーキ)いずれも不具合および事故は起きていない。