日産の中国販売は7年ぶりに減少、VWは回復の兆し 2020年第1四半期

日産シルフィ(中国仕様)
日産シルフィ(中国仕様)全 4 枚
◆日産の中国販売は4割減

日産自動車(Nissan)の中国部門は4月8日、2020年第1四半期(1~3月)の新車販売の結果を発表した。商用車や輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた総販売台数は、20万6551台。前年同期比は39.9%減と、7年ぶりに前年実績を下回った。

全販売台数20万6551台のうち、東風日産は16万9428台を販売。前年同期比は40.4%減とマイナスに転じた。このうち、日産ブランドは15万6495台。前年同期比37.7%減と後退している。

また、東風啓辰汽車(東風ヴェヌーシア)は第1四半期、1万2933台を販売した。前年同期比は60.9%減と落ち込む。

日産の中国市場における販売の主力は、引き続き、小型セダンの『シルフィ』。上級セダンの『アルティマ』も支持を集める。SUVは、『エクストレイル』と『キャシュカイ』が販売の中心だ。

日産の2019年の中国新車販売は154万6891台で、トヨタとホンダに抜かれて、日系メーカーの3位に後退した。前年比は1.1%減と、7年ぶりに前年実績を下回っている。

◆VWの中国全土の約2000の販売店が営業を再開

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は4月9日、中国事業が回復の明確な兆候を見せていると発表した。

中国では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による外出規制が解除されたことを受けて、中国全土のフォルクスワーゲンブランドの約2000の販売店が、営業を再開した。ディーラーからは、顧客からの強い関心が報告されているという。

また、3月の最後の週末のショールームの客足は、前年同期に匹敵したという。長沙市の上海フォルクスワーゲンの合弁工場も、操業を再開した。これにより、中国で操業を再開したフォルクスワーゲングループの工場は、全33の自動車・部品工場のうち、32拠点に増加している。

フォルクスワーゲングループは、中国の自動車市場が初夏には2019年のレベルに達する可能性が高く、回復の兆しが高まっている、としている。

《森脇稔》

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