アウディがプレス工場でコンサート、新型コロナ危機で連帯を呼びかけ…ライブ配信へ

アウディのドイツ・インゴルシュタット工場でリサ・バティアシュヴィリ氏らが演奏を予定
アウディのドイツ・インゴルシュタット工場でリサ・バティアシュヴィリ氏らが演奏を予定全 3 枚

アウディ(Audi)は4月14日(日本時間4月15日深夜3時から)、ドイツ・インゴルシュタットプレス工場でコンサートを開催し、その様子をライブ配信する。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の危機に際して、連帯を呼びかけるメッセージを発信するのが狙いだ。

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通常、アウディのプレス工場では、大きな騒音の中でボディコンポーネントが製造されている。アウディは、2012年と2015年、工場でコンサートを開催し、この場所が、クラシック音楽にとって洗練された音を生み出すコンサートホールになり得ることを証明している。

しかし今回は、小グループのミュージシャンが、巨大なプレス装置を隔てて座る。そこには、ステージもなければ、聴衆もいない。ライブストリーミング用のカメラのみが、そのパフォーマンスを撮影する。これによって視聴者は、アウディ生産施設の舞台裏を垣間見ることができるという。

演奏するのは、人気ヴァイオリニストであり、「アウディサマーコンサート」の芸術監督を務めるリサ・バティアシュヴィリ氏らを予定。このコンサートは、国際的な活動「#AudiTogether」の一環として実施される。また、アウディは、新型コロナウイルスが引き起こした危機に対し、ドイツ国内と国際的な人道的活動を支援するために、500万ユーロを寄付した。

アウディのサビーネ・マーセン取締役は、「人と人との距離が離れていくこの時期に、音楽はこれまで以上に魂の癒しになるだろう。隔てられた空間の中で、このようなコンサートを共同体験することで、社会の連帯感を高めることができる」と語っている。

《森脇稔》

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