パナソニック、電動アシスト自転車でリコール バッテリーが発火するおそれ

リコール対象となる電動アシスト自転車用バッテリーパック品番とロット記号の確認方法
リコール対象となる電動アシスト自転車用バッテリーパック品番とロット記号の確認方法全 1 枚

パナソニックサイクルテックは4月21日、電動アシスト自転車用と交換用のバッテリーパックから発火する可能性があることが判明したため、リコール(無償交換)を実施すると発表した。

今回のリコールは2015年7月27日、2016年9月26日に発表したリコール社告の範囲を拡大するもので、2012年10月から2014年12月の間に製造した電動アシスト自転車用と交換用のバッテリーパック。対象個数は34万6291個。内訳は自転車に搭載したものが約31万6000個、交換用が約3万個で、すべて国内市場向け。

同社によると、過去に実施したリコールの対象外のバッテリーパックの焼損事故が発生したことから原因を調査した。この結果、インナーバッグ(防滴用袋)内部に滞留した水分が電池セルのカシメ部から浸入し、電解液と反応することで生成された強酸性物質が安全弁を腐食して開裂し、水分と電解液、電極材が反応し、電極板の膨化による面圧上昇と微細な金属物質による内部短絡で発火したと判断した。

2015年11月から2020年4月までに37件のバッテリーパックの事故が発生し、このうち16件は周辺の焼損を伴う事故だった。人的被害は報告されていないとしている。

過去2回のリコールで、すでに交換済みのバッテリーパックはそのまま使用できるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  4. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  5. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る