日立金属、車部品などの特殊鋼・磁石で検査不正が発覚[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

大型連休に入り、外出を控えての「自粛疲れ」でもないが、新型コロナウイルス関連以外の気になる記事を取り上げるのは久しぶりである。まさか、どさくさに紛れての発表ではないだろうが、日立製作所傘下の日立金属が、自動車部品向けなどの特殊鋼や、家電用モーターなどに使われるフェライト磁石などの品質試験で、検査成績書の数値を改ざんするなどして、納入先に提出していたという。

日立金属が発表したもので、今年1月に特殊鋼の不正に関する情報提供があり、調査を進めて見つかったそうだ。検査不正は4種類の製品で、納入先は延べ約170社に上り、しかも10年以上にわたって改ざんが続けられて、それには管理職も関与していた「組織ぐるみ」というから驚くばかりだ。

自動車部材などに使われる特殊鋼では、安来工場(島根県安来市)で検査データの改ざんなどが確認。14品種が約30社の顧客へ納入されたという。また、自動車や家電のモーターなどに使う磁性材料ではフェライト磁石と、ネオジムなどから作る希土類磁石で不正が判明。熊谷磁材工場(埼玉県熊谷市)や佐賀工場(佐賀県大町町)のほか、韓国やフィリピンなど海外の拠点でも同様の不正を確認。それぞれ約70社の顧客へ納入されたそうだ。

きょうの各紙をみると、朝日が経済面のトップで「日立金属が検査不正、車部品の特殊鋼・磁石」と大きく報じているが、読売にはその記事はなく、産経は情報欄にわずか8行程度で、朝日を除くと極めて地味な掲載だ。中西宏明会長が経団連会長を務めていることへの“忖度”とは思いたくないが、日立製作所では競争力強化のため、グループ再編を進めており、同じ日立傘下の日立化成でも2018年6月に品質不正が発覚。その後、昭和電工に買収されることが決まったという経緯もある。

日立金属では弁護士などで構成する特別調査委員会を設置、再発防止策などに取り組むというが、10年以上も改ざん不正を見過ごしていた隠蔽体質では、社内の杜撰なコンプライアンスにも問題がある。

2020年4月28日付

●日銀社債購入枠3倍に、追加緩和、資金繰り支援(読売・1面)

●軽症者移送車両2台、江戸川区に無償貸与、トヨタ販売会社(読売・22面)

●安倍政権の路線を継承「しない方がよい」57%、本社世論調査(朝日・1面)

●日立金属が検査不正、車部品の特殊鋼・磁石(朝日・6面)

●米国の中古車価格急落、日系大手も影響懸念(朝日・6面)

●スバル、群馬3工場で生産調整(朝日・6面)

●パナソニック、売上高予想3.2%減に下方修正(産経・11面)

●オートバイ鈴鹿8耐延期(産経・16面)

●コロナ倒産100件に、民間調べ(日経・1面)

●ステイホーム週間初日の平日、人出の減り鈍く(日経・2面)

●観光バスの生産休止、三菱ふそうなど、受注取り止め受け(日経・13面)

●JR東海純利益85%減、1~3月、新幹線の利用急減(日経・15面)

《福田俊之》

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