【F1】セバスチャン・ベッテル、今シーズン限りでフェラーリを離脱

2019年シンガポールGPで優勝したセバスチャン・ベッテル(右から2人目。左端は僚友シャルル・ルクレール)
2019年シンガポールGPで優勝したセバスチャン・ベッテル(右から2人目。左端は僚友シャルル・ルクレール)全 6 枚

12日、F1を戦うフェラーリがセバスチャン・ベッテルとの「共同の決断」を発表、ベッテルが今季2020年シーズン限りでフェラーリを去ることが明らかになった。

ドイツ国籍32歳のF1ドライバー、セバスチャン・ベッテルは、レッドブル時代の2010~13年に4年連続ドライバーズチャンピオンに輝いた。15年からフェラーリで戦っており、フェラーリでのシーズン最高成績はランキング2位、今季が在籍6季目となる。

その今季はコロナ禍で依然、実質的に開幕していない状況だが、フェラーリとベッテルは現行契約の延長をしないことを決め、今季限りで袂を分かつこととなった。

チームとドライバーは声明のなかで互いに感謝と敬意を述べ合っており、ベッテルは「金銭面は一切関係ない」ことも強調。ともに、最後の共同戦線となる今季の成功に向け努力し続ける意思も示している。ベッテルは世界中にいるフェラーリのファンたち、“ティフォシ”への大いなる感謝も述べた。

一方、昨季からフェラーリで戦っているシャルル・ルクレールは、昨年末に2024年までの長期契約を固めている。昨季はルクレールが2勝でランキング4位、ベッテルは1勝でランキング5位だった。

もちろん移籍を巡る真相は当事者にしか分からないが、チームが若手ルクレール中心に移行しつつある流れがどうしても見え隠れしてくるなか、ベッテルとしては円満に去り新しい道へと進むタイミングを迎えた、ということなのだろう(ルクレールとベッテルは昨季、レース中に同士討ちするようなシーンもあったが、関係性は決してわるくなく、今も互いへの敬意は損なわれていないと伝わる)。

来季2021年のベッテルの移籍先としてはマクラーレンやルノーの名が最近浮上している。そして現マクラーレンのカルロス・サインツJr.や現ルノーのダニエル・リカルドといったところが、フェラーリの来季ドライバー候補として噂されるようにもなってきた。19年から20年にかけてのストーブリーグは比較的穏やかだったF1だが、20年から21年へのそれはベッテルのフェラーリ離脱で一気に活発化するかもしれない。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 日産、スーパーハイト軽自動車『ルークス』新型を先行公開、160万円台から秋頃発売へ
  5. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る