[カーオーディオ“チョイスのキモ”]メインユニット…ハイエンドAV一体型ナビ その2

「ハイエンドAV一体型ナビ」の一例(三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ)。
「ハイエンドAV一体型ナビ」の一例(三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ)。全 1 枚

すべてのカーオーディオ愛好家に向けて、その趣味をより深く楽しんでいただくための一助になればと、製品選びの“キモ”を紹介している当コーナー。今回は、「メインユニット編」の最終回として、「ハイエンドAV一体型ナビ」の人気モデルを紹介する。

前回は「ハイエンドAV一体型ナビ」の一例として、カロッツェリアの『サイバーナビXシリーズ』を紹介したが、今回ピックアップするのはこちら、三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』だ。

当機の初代モデルが登場したのは2012年。ナビとハイエンドメインユニットの融合という新コンセプトが支持されて、以来数年間は唯一の「ハイエンドAV一体型ナビ」として、そして近年はその代表格として人気を博し続けてきた。

さて当機も、ハイエンドたるポイントは主には2点ある。1つは、「素の音質性能が磨き込まれていること」。そしてもう1点が、「高度なチューニング機能が搭載されていること」。これらにより、一般的な「AV一体型ナビ」とは別次元の高音質性能を発揮する。

なお当機には、これならではのスペシャルな機能も搭載されている。その機能の名称は「マルチウェイ・タイムアライメント」だ。当機能の凄さのポイントをひと言でいうならば以下のとおり。「個別制御した信号を同一回路で伝送できること」、だ。

例えば使用しているスピーカーがセパレート2ウェイだったとしよう。であるならまず、当機の内部で音楽信号をツイーター用の高域信号とミッドウーファー用の中低域信号とに分割し、その上で個別にデジタル制御が成される。そしてその信号を一旦合わせて同一回路で伝送する。しかし、スピーカーの手前のパッシブクロスオーバーネットワーク内でリアルに信号の帯域分割が行われると…。なんとそれぞれの信号は個別に制御されたままの状態へと戻る。マルチアンプシステムを組まずして、マルチ制御が可能となるのだ。

なので、スピーカーが純正のままでも(配線が純正のままでも)、ツイーターとミッドウーファーを個別制御できるし、フロント用の2ch分のスピーカー出力だけでフロント3ウェイのマルチ制御も可能となる(通常ならばパワーアンプは6chが必要)。

『ダイヤトーンサウンドナビ』なら、ライトなシステム構成であっても、外部パワーアンプを追加するような高度なシステムレイアウトを取っても、手応えある本格サウンドが楽しめる。長く使える本格メインユニットがほしいと思ったら、『ダイヤトーンサウンドナビ』にご注目を。

さて、次回からは新章に突入する。乞うご期待!

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part3・メインユニット編 その13 「ハイエンドAV一体型ナビ」解説ll

《太田祥三》

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