MINI史上最強の『JCW GP』新型、専用の内外装採用…世界限定3000台を生産

最大のエアロダイナミクスを追求した外装デザイン

レーシングスタイルを備えた内装デザイン

MINI史上最強の最大出力306hp

MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP 新型とMINIのデザイン部門を率いるオリバー・ヘイルマー氏
MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP 新型とMINIのデザイン部門を率いるオリバー・ヘイルマー氏全 28 枚
MINIは、世界限定3000台を生産予定の新型『MINIジョンクーパーワークス(JCW)GP』(MINI John Cooper Works GP)について、デザイン面の特長を発表した。

新型MINIジョンクーパーワークスGPは2017年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2017で初公開された『MINIジョンクーパーワークスGPコンセプト』の市販バージョンだ。

オリジナルの『Miniクーパー』は、1964年、1965年、1967年の3回、モンテカルロラリーで総合優勝を成し遂げた。ジョンクーパーワークスGPコンセプトは、およそ50年前のモンテカルロラリーでの伝説的な勝利にインスパイアされたデザインスタディモデルだった。

◆最大のエアロダイナミクスを追求した外装デザイン

新型MINIジョンクーパーワークスGPの市販モデルでは、3ドアの「ハッチバック」をベースに専用デザインのエクステリアを採用した。新型MINIジョンクーパーワークスGPの純粋かつエモーショナルなデザインは、歴代のGPモデルの遺伝子と卓越した運動性能をこれまで以上に強く、色濃く再現しているという。

ボディカラーは、専用に開発された「レーシング・グレー・メタリック」を採用した。このボディカラーは、見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットへと移り変わることにより、力強さと深みを生み出す。MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP 新型

また、ルーフとドアミラーカバーのメルティングシルバーが、鋭いアクセントとなっている。そして、ワイドなトレッド、大型フロントバンパー、張り出したホイールアーチカバーを備えたフロントデザインと、車両正面からも見えるリアスポイラーが、ダイナミックなパフォーマンスを想起させる存在感のあるシルエットを追求している。

ボンネット上のエアスクープや、「GP」のロゴがあしらわれたラジエターグリルなど、ジョンクーパーワークス専用の装備がスポーティな印象を強調している。サイドに装備されたホイールアーチカバーは、軽量素材のカーボンファイバーを使用してハンドメイドで成型され、あえて繊維の編込みが見えるデザインとした。

また、リアの大型スポイラーは、スポーティな全体のスタイリングを形成しながら、高いパフォーマンスを支える空力性能を備えている。車体の下部中央に配置されたステンレス製ダブルテールパイプは、ジョンクーパーワークスのDNAを体現しているという。MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP 新型

◆レーシングスタイルを備えた内装デザイン

インテリアは、MINIジョンクーパーワークスGPの名に相応しく、レーシングスタイルを採用している。従来型と同じく、リアシートを廃し、フロントシートの後ろにクロスバーのみをシンプルに装備することで、レースの雰囲気を演出している。ダークカラーとレーシングモデルに相応しい素材の組合せ、各部にアクセントとして装備されている高品質なパーツによって、スポーティさと上質さを融合させた。

さらに、新型には、六角形の模様が刻まれた金属性のパドルシフトや、ステアリングホイールのスポーク部と助手席周りのインテリアトリムストリップなど、3Dプリンターによって成形したパーツを採用している。このトリムストリップには、シリアルナンバーが刻印された。MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP 新型

◆MINI史上最強の最大出力306hp

パワートレインには、MINIの「ツインターボパワー」技術を導入する。排気量2.0リットルの直列4気筒ガソリンターボエンジンは、クランクシャフトやベアリング、ピストン、コネクティングロッド、バイブレーションダンパーを最適化した。さらに、オイル供給やクーリングシステムの最適化も図られた。

これにより、MINI史上最強となる最大出力306hp/5000~6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750~4500rpmを獲得した。トランスミッションは、8速スポーツATだ。これにより、0~100km/h加速5.2秒、最高速265km/hの性能を実現する。歴代MINIの市販モデルで、最速のパフォーマンスを発揮するという。

サスペンションは10mmローダウンされ、トルセンLSDやスポーツブレーキシステムを採用している。エンジンマウント、ボディ構造、フロントアクスルからリアアクスルに至るサスペンションシステムの構造を再設計した。さらに、ボディ剛性を高めたことにより、サーキットにおける走行性能を、最大限に高めた、としている。

《森脇稔》

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