米トヨタ、全車ハイブリッドの大型ミニバン発表… シエナ 新型

日本の新幹線からインスピレーションを得たフロントマスク

インパネとセンターアームレストがつながった「ブリッジコンソール」

2.5リットルエンジン+2モーターのハイブリッド

トヨタ・シエナ新型
トヨタ・シエナ新型全 18 枚

トヨタ自動車の米国部門は5月18日、新型『シエナ』(Toyota Sienna)を発表した。

【写真】トヨタ・シエナ新型(全18枚)

シエナは主に、北米市場で販売されているミニバンだ。初代シエナは1997年、『エスティマ』の後継モデルとして登場した。エスティマよりもひと回り以上、大型のボディが特長だ。シエナは『カムリ』のプラットフォームをベースに開発されてきた。新型は4世代目モデルとなる。

日本の新幹線からインスピレーションを得たフロントマスク

新型のデザインは、カリフォルニア州のキャルティとミシガン州アナーバーのデザインスタジオが共同で手がけた。車台は、「TNGA」の「Kプラットフォーム」をベースにしている。

フロントのデザインは、日本の新幹線からインスピレーションを得て、滑らかでスピーディかつ、自信あふれる造形とした。ヘッドライトは高い位置にレイアウトされ、横長デザインを採用する。LEDフォグランプが組み込まれたアンダーグリルは、ワイドで安定感あるスタンスを強調している。トヨタ・シエナ新型トヨタ・シエナ新型

ボクシーなデザインを避けながら、室内の広さを実現するために、リアには傾斜したピラーを採用する。スリムなLEDテールライトは、彫刻的なボディからリアに連続的に流れ、特長的な造形を作り出す。テールライトに、カナードが組み込まれており、空力性能を向上させている。一体成型のスポイラーを備えたテールゲートは、新しい樹脂成形プロセスによって可能になった。

インパネとセンターアームレストがつながった「ブリッジコンソール」

インテリアは、「バスを運転しているような気持ちになりたくない」という米国のミニバンの顧客の意見を重視した。トヨタによると、ミニバンの実用性と、よりパーソナライズされたドライブ体験を求めるエモーショナルさを組み合わせる手法について、慎重に検討を重ねたという。

モダンなインストルメントパネルは、水平基調とした。ワイドなセンタータッチディスプレイ、各部に設けられた収納、「ブリッジコンソール」を備えた開放感のあるインテリアを追求している。トヨタ・シエナ新型トヨタ・シエナ新型

ブリッジコンソールは、一般的なミニバンレイアウトとは異なるデザインだ。ブリッジは、使いやすさのために、人間工学に基づいて運転席と助手席の間に配置されており、インストルメントパネルはセンターアームレストにつながっている。このデザインにより、ドライバーはストレスの少ない快適なドライブ体験を得ることができるという。

シフトレバーをはじめ、カップホルダーやワイヤレス充電器、収納スペースは、ドライバーの手の届く場所にレイアウトする。ブリッジの下には、財布やバッグなどの大きな身の回り品を置くのに便利な広いオープンエリアが設けられた。

2列目キャプテンシートには、スーパーロングスライド機能を設定する。このシートは、前後に635mmスライドする。オットマン機能と組み合わせて使用すれば、これまでにないレッグルームと快適性を実現するという。トヨタ・シエナ新型トヨタ・シエナ新型

2.5リットルエンジン+2モーターのハイブリッド

新型シエナのパワートレインは、全車がハイブリッドとなる。2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせ、ハイブリッドシステム全体で243hpのパワーを引き出す。予想燃費は複合モードで17km/リットル。トヨタによると、クラスをリードする燃費性能を備えているという。

オプションで、「エレクリック・オン・デマンドAWD」と呼ばれる4WDが選択できる。前輪をエンジンとモーター、後輪をモーターで駆動する4WDだ。通常走行はFFを基本とし、滑りやすい路面などで追加のトラクションが必要な場合、瞬時に後輪を駆動し、4WDとなる。

前後の駆動トルクの配分は、100対0から滑りやすい路面での20対80まで、路面や走行条件によって変化する。前後のトルク配分は、マルチインフォメーションディスプレイに表示される。

また、このハイブリッドAWDシステムは、アンダーステアを低減することにより、コーナリングの俊敏性を高め、新型シエナのハンドリング性能を向上させる、としている。

《森脇稔》

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