マツダ、フェイスシールドフレームを医療現場に供給…専用金型で1日900個を生産

マツダ、フェイスシールドフレームを医療現場に供給
マツダ、フェイスシールドフレームを医療現場に供給全 6 枚

マツダは、広島県、ジェイ・エム・エス、石井表記と連携して、医療現場で活用可能なフェイスシールドの供給を開始。その生産工程をオンラインでメディアに公開した。マツダはフェイスシールドのフレーム部分を担当し、石井表記が生産するシールドフィルムと組み合わせて、新型コロナウイルスの対応に尽力する医療機関へ供給する。

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フェイスシールドの生産は県の要請を受け、4月半ばからスタートした。フレームの金型は、社内の設計・製作部門がこれまでの知見とシミュレーション技術などを活かし約1週間で完成。石井表記との共同開発を含め、約1ヶ月で供給に至った。石井表記は『アクセラ』や『CX-5』においてマツダコネクトのシールド部分を製造している、従来から関わりの深い企業だという。

生産には生産技術開発棟の射出成形機を使用。従来実験・研究を行う設備を利用しており、1分間に2つのフレームを成形することが可能だという。材料には自動車のバンパーに使用するポリプロピレン(PP材)を使用し、耐久性とフィット感を持たせた。続いて、ゲートやランナーを外して、洗浄液で洗った後アルコール消毒を行う。最後に、異物が入らないように注意を払い、4個1セットで梱包する。

当初はフレームとシールドフィルムをステープラーでとめる案も出ていたが、外れた際に医療機器に入り込む危険を考慮し、スリットにはめ込む形状としたという。シールドフィルムの交換スパンが短い医療機関でも負担の少ないよう、取り外しが簡単にできるように工夫した。後頭部に位置する部分をゴムなどで固定できる仕様にしており、装着感を調整することも可能だ。

また、同製品はマツダの製造現場での使用も想定しているという。技術本部長の安達範久氏は「工場内の製造ラインは密な状況にもなりうるが、暑い夏にマスクをかけて仕事ができるかどうかを考慮し、この形状にした。フレームの一部をカットして帽子をかぶることもできる」と話す。

一日の生産数は900個。今週末までに、初回分約3000個を地域の医療機関へ納入する予定だ。

《吉田 瑶子》

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