ヤマハ YZF-R1 2020年モデル、サーキットを制する走行性能を追求…236万5000円より

ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)
ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)全 14 枚

ヤマハ発動機は、同社スーパースポーツのフラッグシップ『YZF-R1M』『YZF-R1』の2020年モデルを8月20日より発売する。

クロスプレーン型クランクシャフト採用の水冷DOHC直列4気筒997ccエンジンは、最高出力200ps、最大トルク113Nmを発生する。スロットルバルブと燃焼室を近づけるために新作したシリンダーヘッドとバルブ傘裏狙いの斜流噴射のインジェクターを搭載。低中回転域の燃焼速度を最適化し、スロットルの開け始めからのリニアリティ感を向上するとともに、トルク感のあるエンジン特性に仕上げた。高回転域ではセカンダリーインジェクターからの噴射が加わり良好な燃焼に貢献する。

また、信頼性に優れたフィンガーロッカーアーム式バルブシステムを採用。アーム形状を見直し、高回転域でのバルブ挙動特性を向上。レースユースでのさらなる高回転化を見据えた限界性能の底上げも果たしている。潤滑系では、各コンロッド大端部へのオイル供給はセンター給油方式を採用。コンロッド大端、クランクジャーナル、ピストンクーラーへのオイル供給量の最適化を図り、高回転域でのクランクケース内のオイル攪拌による馬力ロスを低減している。

スロットルバルブ駆動を電子制御するYCC-Tは、電子式APSGを採用。軽量化と優れた操作感を実現している。また、電子制御システムを見直し、ライダーの好みや走行状況に応じた走行支援のため、EBM(エンジンブレーキマネジメント)とBC(ブレーキコントロール)の2種の制御システムを追加。個々の制御システムが相互に連動してライディングを支援し、マシンの潜在能力を効率よく引き出す。制御システムに合わせ、TFT液晶4.2インチメーターの表示機能も変更。YRC(ヤマハライドコントロール)モード選択など、ライダーの好みを反映できるようになっている。

ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)

足回りでは、エンジン特性に合わせて前後サスペンションのセッティングを最適化。フロントサスペンションは、路面を掴む感触がライダーに伝わるような接地感をもつことで、ダイレクトかつ素直なハンドリングと軽快感に貢献する。また、YZF-R1Mは前後サスペンションを統合制御するERS(エレクトロニックレーシングサスペンション)に加え、フロントサスペンションにはガスシリンダーを搭載。ガスによる加圧によりキャビテ―ションを抑制し、減衰力の安定に貢献する。

デザイン面では、優れた空力特性を実現するカウル形状を採用。上体を伏せた姿勢でライダーがカウルの中におさまるよう走行風の流れをコントロールすることで、エアロダイナミクス特性を高めた。また、軽量コンパクトな新型LEDデュアルヘッドランプ採用。Low/Highビームとも照射特性を最適化し、特にLowビーム時の照射性(照射範囲)が大きく向上。さらに厚肉レンズを採用した新デザインのポジションランプにより、外観品質を大幅に向上させた。

ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)ヤマハ YZF-R1(2020年モデル)

YZF-R1Mはカーボン1色のみで価格は319万円。YZF-R1はブルーとブラックの2色を設定し、価格は236万5000円。なお両モデルは、YSPおよびアドバンスディーラーのみで販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」。5月28日から9月30日までの期間限定で予約の受付を行う。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  2. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  3. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  4. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  5. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  6. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  7. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  8. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  9. オールラウンドに使えるスポーツタイヤ「SPORTMAX Q5A」が登場!モータースポーツに超本気なダンロップに注目…東京モーターサイクルショー2024PR
  10. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
ランキングをもっと見る