日田彦山線の鉄道復旧を事実上断念…添田-夜明間をBRT化へ

BRT専用道の起点となる見込みの彦山駅。
BRT専用道の起点となる見込みの彦山駅。全 4 枚写真をすべて見る

福岡県東峰(とうほう)村の渋谷博昭村長は5月26日、2017年の九州北部豪雨により不通となっている日田彦山線添田~夜明(よあけ)間について、バス高速輸送システム(BRT)よる復旧を容認した。

添田、東峰、日田の3市町村に跨る日田彦山線の復旧については、今年2月に開催された5回目の復旧会議で、JR九州からBRT化へ向けた具体案が示されたが、東峰村では鉄道存続の意見が9割を占める状況で、3月中の決着が見送られていた。一方で、隣接する福岡県添田町と大分県日田市がBRT化容認に傾き、東峰村の出方に注目が集まっていた。

JR九州の提案では、彦山駅(福岡県添田町)と筑前岩屋駅(福岡県東峰村)の間をBRT専用道とされていたが、福岡県の小川洋知事は早期決着へ向けて、東峰村に対し、さらに先の宝珠山駅(福岡県東峰村)までの専用道化を提案していた。

今回の決断について小川知事は5月29日の会見で「苦渋の選択であったと思います」と述べ、関係者へ謝意を示した。知事案については、JR九州の青柳俊彦社長も一定の理解を示しているとされており、知事はJR九州との協議を早期に進めていく考えを示した。

JR九州が提案していたBRTの運行方式。彦山~筑前岩屋間では釈迦岳トンネルを活かしたBRT専用道とする。JR九州が提案していたBRTの運行方式。彦山~筑前岩屋間では釈迦岳トンネルを活かしたBRT専用道とする。

また、赤羽一嘉国土交通大臣は5月29日の会見で「JR九州との協議がまだ十分に行われていないと聞いており、今後、日田彦山線復旧会議の場において、地域の関係者間で十分に議論していただくことが重要であると考えております」と述べ、今後、会議での議論が円滑に進むようサポートしていく考えを示した。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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