BMWの新型EV『iX3』、最新プロトタイプの画像…今夏生産開始

BMW「eDrive」テクノロジーは第5世代に

最大出力286hpのモーター搭載

1回の充電での航続は約440km

現在開発テストは最終段階に

BMW iX3 のプロトタイプ
BMW iX3 のプロトタイプ全 11 枚

BMWグループ(BMW Group)は6月9日、新型EVのBMW『iX3』の最新プロトタイプの画像を公開した。今夏から生産を開始し、納車は2020年内に始まる予定だ。

画像:BMW iX3 のプロトタイプ

BMW「eDrive」テクノロジーは第5世代に

iX3は、BMWブランド初のEVのスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)になる。EVパワートレインには、BMWグループにとって、第5世代のBMW「eDrive」テクノロジーが搭載される。

第5世代のBMW eDriveテクノロジーに使用されるすべてのパワートレインコンポーネントは、BMWグループによって開発された。さらに、電気モーターと高電圧バッテリーは、自社工場で生産される。駆動ユニットと高電圧バッテリーユニットは、出力や蓄電容量を柔軟に変更できるため、さまざまなコンセプトやセグメントの車両に搭載できるという。

BMW iX3の第5世代BMW eDriveテクノロジーは、電気モーター、エレクトロニクス、トランスミッションを一体設計し、ドライブユニットに集約した。その結果、設置スペースと重量を大幅に削減する。モーター出力と駆動システムの重量の比率は、第4世代に比べて、およそ30%向上しているという。

最大出力286hpのモーター搭載

BMW iX3に搭載される電気モーターは、最大出力286 hp、最大トルク40.8kgmを引き出す。電気モーターは、後輪に動力を伝達し、力強い加速を可能にしているという。また、このモーターには、希土類を使用していない。

BMW iX3の高電圧バッテリーユニットは、BMWの第5世代eDriveにとって、不可欠な部分となる。一貫した研究開発体制により、エネルギー密度を高めるだけでなく、バッテリーセルのすべての特性、とくに耐久性と安全性を引き上げているという。

同時に、BMWのエンジニアは、バッテリーに含まれるコバルトの割合を、3分の2削減することに成功した。 BMWグループの従来のバッテリーと比較すると、BMW iX3のセルレベルでの重量エネルギー密度は、およそ20%高くなっているという。BMW iX3では、バッテリーに使うコバルトとリチウムを初めて、BMWグループが直接調達する体制を取る。これらの素材は、BMWグループからバッテリーセルメーカーに引き渡される。

BMW iX3の高電圧バッテリーユニットは、車両フロアの平らな位置に搭載される。このレイアウトのおかげで、BMW 『X3』のプラグインハイブリッド車(PHV)と比較して、室内と荷室のスペースを犠牲にしていないという。

1回の充電での航続は約440 km

バッテリーの蓄電容量は74kWhだ。1回の充電での航続は、WLTPテストサイクルで、およそ440 kmを実現する。駆動コンポーネントの高い効率と高電圧バッテリーユニットの高エネルギー密度のおかげで、BMW iX3は、より大型で重量のあるバッテリーを搭載したEVと同等の航続を可能にしているという。

BMW iX3は、BMWグループの電動化戦略のさらなるマイルストーンとなる。 2020年には、BMW X3は、既存のガソリンエンジンとディーゼルエンジン、およびPHVとEVのすべてで利用可能なBMWブランドの最初のモデルになる。BMW iX3は、BMWグループの中国合弁会社、BMWブリリアンスオートモーティブが、世界市場向けに生産を行う予定だ。

さらに、BMW『i3』と同様に、BMW iX3に搭載されている高電圧バッテリーは使用後、据え置き型のバッテリーパックとして再生される予定だ。 これにより、BMW iX3は、CO2バランスをさらに改善できるという。

現在開発テストは最終段階に

BMWは、このiX3の最新プロトタイプの画像を公開した。今夏から生産を開始し、納車は2020年内に始まる予定だ。すでにBMWブリリアンスオートモーティブでは、iX3のプロトタイプを製造。200台目のプロトタイプが最近、ラインオフし、中国の公道での走行テストが行われている。BMWによると現在、開発テストは最終段階にあるという。

なお、BMW iX3の認証に必要なテストは終了しており、主要市場の当局に結果が提出されている。BMWは、7700km以上のテストドライブを含めた340時間を超えるテストを、4週間以内に完了する必要があった、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ピックアップトラックの荷台に、積載型キャンピングキャビン「INFINITY 01」発表…Moon Star Export
  2. スズキ、『ジムニー シエラ GOZEL』初公開へ…6月14日「ジムニーサンライト2026」
  3. 日産『プリメーラ』、EVで約20年ぶりに復活…フィリピンモーターショー2026
  4. トヨタ タンドラ で走行160万km…顧客にサプライズプレゼント
  5. 8月から車検が変わる…ヘッドライトの「黄ばみ」に注意! DIYよりプロに相談
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. インモールドコーティングコンソーシアム設立、型内塗装の国内普及めざす…武蔵塗料と岐阜多田精機
  3. ダイフク、520億円の成長投資でマザー工場再開発とドイツ企業買収…2030年に売上高1兆円へ
  4. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  5. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る