サイバー攻撃を受けたホンダ、長引くシステム復旧作業[新聞ウォッチ]

ホンダのブラジル工場(サンパウロ州)
ホンダのブラジル工場(サンパウロ州)全 4 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

外部からのサイバー攻撃の被害を受け、3日間も事実上「休業状態」となって大騒ぎとなったホンダ。きょうも朝日と日経が、関連記事の続報を取り上げている。

このうち、日経はこれまで地味な扱いだったが、きょうは1面トップで「企業の工場や施設を狙ったサイバー攻撃の被害が深刻だ。8日に攻撃を受けたホンダでは世界の9工場で生産が一時止まった」と取り上げている。

一方、朝日によると「社内ネットワークシステムが10日未明に復旧したと明らかにした」としながら「社員のパソコン使用制限は解かれたが、米国などの一部工場はこの日も止まり、影響が続いた」と伝えている。

また、記事では、「サイバー攻撃を受けたサーバーには、社内にウィルスをばらまくプログラムが仕込まれており。取り除くまでにはほぼ2日間かかった。ホンダによると、再び攻撃されても対応できるようにセキュリティを強化した」とも報じている。

ただ、関係者によると、3日間も仕事が手につかなかった社員は、今朝は出社の連絡を受けたという。テレワークなどで使用して被害を受けたパソコンを預け、1台1台検査しながらコンピュータウィルス感染防止のセキュリティ対策を施すそうだが、心臓部のハードディスクのデータの回収は「絶望的かもわからない」との情報も伝えられており、復旧作業が遅れる可能性もある。

デジタル化が進むオフィス内では、パソコンなしでは手も足も出ないのが実情。通常の業務に戻るまでにはしばらく時間がかかり、新型コロナウィルスとは異なる「新たな日常」が続きそうだ。

2020年6月11日付

●コロナ対策、入国1日最大250人、4か国対象、夏にも、政府緩和案(読売・1面)

●リニア「27年開業」厳しく、静岡知事、今月着工に難色英(読売・8面)

ダイハツ・タフト新型と奥平社長ダイハツ・タフト新型と奥平社長●新型車コロナ後へ各社ギア、ダイハツ解放あるSUV、量産EVなど意欲相次ぐ(朝日・6面)

●サイバー攻撃企業危機感、ホンダは復旧途上「想定以上の手口」(朝日・6面)

●ガソリン価格、4週連続上昇(毎日・6面)

●東京五輪簡素化で一致、IOCと組織委、感染予防、経費削減(東京・3面)

●つながる工場、攻撃7倍、サイバーリスクIoT普及で高まる、ホンダ9工場一時停止(日経・1面)

●社説、日産・ルノー再建策への注文(日経・2面)

●東南アジア、車販売4月8割減、「日本車王国」回復鈍く(日経・10面)

●VW、またお家騒動、監査役会非難、社長の権限縮小(日経・13面)

●「東京アラート」解除判断へ、都、休業要請の緩和も(日経・31面)東京アラートで赤くライトアップされたレンボーブリッジ(6月2日)東京アラートで赤くライトアップされたレンボーブリッジ(6月2日)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る