メルセデスベンツ CLAシューティングブレーク にPHV、4万3191ユーロから…欧州受注開始

燃費は71.4km/リットル

充電を支援する「MBUX」インフォテインメントシステム

走行モードは3種類

メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型のPHV「CLA 250 e シューティングブレーク」
メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型のPHV「CLA 250 e シューティングブレーク」全 7 枚
メルセデスベンツは6月8日、新型『CLAシューティングブレーク』(Mercedes-Benz CLA Shooting Brake)のプラグインハイブリッド車(PHV)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、4万3191ユーロ(約527万円)と発表されている。

新型CLAシューティングブレークのPHVが「CLA 250 e シューティングブレーク」グレードだ。メルセデスベンツの新世代のPHVには、「EQパワー」の名前が冠されている。EQ パワーでは、最新の直噴システムを採用したターボエンジンと、高出力モーターを搭載した。力強い動力性能を引き出すエンジンに、モーターのブースト機能が追加されることにより、アクセル操作に対応する素早いレスポンスと、途切れることのない加速感覚を追求している。

◆燃費は71.4km/リットル

CLA 250 e シューティングブレークのPHVパワートレインは、エンジンが直噴1.3リットル(1332cc)の直列4気筒ガソリンターボで、最大出力160hp/5500rpm、最大トルク25.5kgm/1620rpmを発生する。モーターは最大出力102hp、最大トルク33.6kgmを引き出す。PHVシステム全体で、218hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。動力性能は0~100km/h加速が6.9秒、最高速は235km/hに到達する。

バッテリー(二次電池)は、蓄電容量15.6kWhのリチウムイオンだ。ダイムラーの子会社のDeutsche ACCUMOTIVE製となり、水冷式で、重量はおよそ150kg。EVモードでは最大76km(NEDC:新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。この効果もあって、欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は33g/kmと、高い環境性能を持つ。EVモード時の最高速は140km/hとした。メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型のPHV「CLA 250 e シューティングブレーク」

◆充電を支援する「MBUX」インフォテインメントシステム

バッテリーの充電は、出力7.4kWの交流(AC)ウォールボックスを利用して、およそ1時間45分。出力24kWの直流(DC)急速充電の場合、バッテリーの8割の容量を、およそ25分で充電できる。また、エンジンは電気モーターで始動する。このため、CLA 250 e シューティングブレークには、12ボルトのスターターは装備されていない。

CLA 250 e シューティングブレークには、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載している。「Mercedes me Charge」は、ドライブ途中での充電に役立つ。これは、MBUXインフォテインメントシステムが、充電ステーションを見つけるのを支援するものだ。 MBUXシステムは、自然な音声を理解する。ドライバーが、「ハイ、メルセデス。近くの充電ステーションを見つけて」と言うだけで、最寄りの充電ステーションの検索を開始する。

また、CLA 250 e シューティングブレークでは、ナビゲーションシステムのデータ、速度規制、走行する道路を考慮したインテリジェントなルート案内が可能だ。計画されたルート全体を考慮し、電動での走行モードを優先してくれる。メルセデスベンツ CLA シューティングブレーク 新型のPHV「CLA 250 e シューティングブレーク」

◆走行モードは3種類

CLA 250 e シューティングブレークでは、MBUXを活用した新しいドライブプログラム、「エレクトリック」と「バッテリーレベル」が利用できる。エレクトリックプログラムでは、最大のeパフォーマンスが体験することが可能だ。エンジンは、ドライバーがアクセルペダルを深く踏み込んだ場合にのみ、作動する。

また、エレクトリックプログラムでは、ステアリングホイールの奥に装備されるパドルを使用して、回生ブレーキの強弱レベルを選択することができる。ステアリングホイールのパドルを操作することにより、5段階の回生ブレーキのレベル(DAUTO、D+、D、D-、D--)が切り替えられる。

走行モードは、コンフォート、ECO、スポーツの3種類のモードが選択できる。ドライバーはEVモードでの走行を優先したり、ドライビングダイナミクスに重点を置いたり、EVモードでの航続を延ばす目的で、エンジンによる駆動を優先したりすることができる、としている。

《森脇稔》

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