フェラーリのF1ドライバー、PHVスーパーカーでモナコを駆ける…短編映画『ル・グラン・ランデヴー』完成[動画]

1000hpのパワーを誇るSF90 ストラダーレ

作品ではモナコ市街地コースを240km/h以上で疾走

1976年の短編映画『ランデヴー』に着想

フェラーリの新作短編映画『ル・グラン・ランデヴー』の撮影の様子
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フェラーリ(Ferrari)は6月13日、F1ドライバーのシャルル・ルクレール選手と『SF90ストラダーレ』を主役に据えたクロード・ルルーシュ監督の新作短編映画『ル・グラン・ランデヴー』(『Le Grand Rendez-Vous』)を公開した。

F1を代表するレースのひとつ、モナコGPは、今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大によるロックダウンのために中止となった。現在、モナコでは、日常を取り戻しつつある。そのタイミングで、『ル・グラン・ランデヴー』が公開された。

シングルシーターのレースを過去65回続けて開催してきたモナコ市街地コースにおいて主役を務めるのは、SF90ストラダーレだ。フェラーリが同社史上初めて、パワートレインにプラグインハイブリッド(PHV)システムを搭載した1台となる。

1000hpのパワーを誇るSF90ストラダーレ

SF90ストラダーレのPHVパワートレインは、エンジンに3個の電動モーターを組み合わせたものだ。3個のモーターのうちの2個は、フロントアクスルの左右に独立して配置される。残る1個は、ミッドシップのエンジンとギアボックスの間にレイアウトされる。

排気量を3902ccから3990ccに拡大した直噴V型8気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力780hp/7500rpm、最大トルク81.6kgm/6000rpmを発生する。3個のモーターは、最大出力220hpを獲得。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体では、1000hpのパワーを引き出す。

乾燥重量は1570kg。トランスミッションは8速デュアルクラッチ「F1」で、駆動方式は4WDだ。SF90ストラダーレは、0~100km/h加速2.5秒、最高速340km/hのパフォーマンスを実現している。バッテリー(二次電池)は、蓄電容量7.9kWh。「eDrive」モードでは、最大25kmをゼロエミッション走行できる。このEVモード時の最高速は、135km/hとした。

作品ではモナコ市街地コースを240km/h以上で疾走

このSF90ストラダーレが、シャルル・ルクレール選手のステアリング操作により、モナコの市街地コースを240km/hを超える速度で駆け抜けた。作品の中で、SF90ストラダーレの最初の同乗者となったのは、モナコ公国のアルベール殿下だ。その後には、ミステリアスな一人の女性が同乗した。

撮影が行われたのは、モナコGPが開催される予定だった5月24日の早朝だ。モナコの道路は、この作品の撮影のために閉鎖された。しかし、撮影場所には、ロックダウンの解除を受けて外に出始めたばかりの好奇心旺盛なモナコの人々が数多く集まった。

17名の撮影クルーがさまざまなカメラを駆使し、SF90ストラダーレの走りを映像に収めた。フェラーリの本拠地、イタリア・マラネッロからもバックアップやアドバイスのために、エンジニアと技術スタッフで構成された6名のチームが、撮影に参加した。

1976年の短編映画『ランデヴー』に着想

なお、この映画は『C'etait Un Rendez-Vous』(『ランデヴー』)に着想を得たものだ。この作品は、1976年にルルーシュ監督がパリの公道で撮影した短編映画で、その文化的な価値は長年にわたって評価されている。スピードへの情熱、瞬時にそれとわかるフェラーリのエンジンサウンド、そして新旧の主演俳優は、いずれも監督にとって重要な存在という。

旧作では、当時ルルーシュ監督のパートナーであったグニラ・フリーデンが共演者として出演。一方、今回の短編映画では、ルルーシュ監督の孫娘のレベッカ・ブラン・ルルーシュが、冒頭と最後に花屋の店員役で登場している。

《森脇稔》

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