三菱電機、パワー半導体6品種のサンプル提供開始へ…車載充電器など、電源システムの低消費電力化・小型化に貢献

SiC-MOSFET 1200V-Nシリーズ
SiC-MOSFET 1200V-Nシリーズ全 1 枚

三菱電機は、パワー半導体の新製品として「SiC-MOSFET 1200V-Nシリーズ」6品種のサンプル提供を2020年7月に開始する。

新製品は、低電力損失と高い誤動作耐量を両立し、高電圧での電力変換を要する車載充電器や太陽光発電などのさまざまな電源システムの低消費電力化・小型化に貢献する。

JFETドーピング技術を適用した新開発のSiC-MOSFET搭載することで、低オン抵抗と低スイッチング損失を両立し、業界最高水準の性能指数(FOM=1450mΩ・nC)を実現。従来のSi-IGBT品と比べて電力損失を約85%低減し、電源システムの低消費電力化に貢献する。

また、誤動作を誘引する帰還容量の低減により、一般的なSiC-MOSFETの課題である誤動作耐量を他社同等品比で約14倍改善。高速スイッチング動作が可能となり、スイッチング損失低減に寄与する。スイッチング損失低減による放熱機器の小型・簡素化や、高キャリア周波数駆動によるリアクトルなどの周辺部品の小型化により、システム全体での小型化と低コスト化に貢献する。

AEC-Q101に準拠した3品種を含む計6品種をラインアップし、車載充電器や太陽光発電などの幅広い電源システムに対応する。また、11月16~18日に上海で開催される「PCIM Asia 2020」に出展予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  2. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  3. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る