メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 、頂点「63」に2020年型…受注を欧州で開始

4.0リットルV8ツインターボは2種類のチューニング

AMGリアアクスルステアリング

メルセデスAMG専用の最新「MBUX」

メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+
メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+全 13 枚

メルセデスベンツは6月16日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe)の「63 4MATIC+」の2020年モデルの受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、15万2510ユーロ(約1840万円)と発表されている。

メルセデスAMG GT 4ドアクーペは、メルセデスAMG『GT』の派生車種として開発された。2ドアのメルセデスAMG GTに対して、メルセデスAMG GT 4ドアクーペは4ドアのスポーツカーとなる。

4.0リットルV8ツインターボは2種類のチューニング

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。スポーツカーの『メルセデスAMG GT』譲りのこのエンジンは、最大出力585hp/5500~6500rpm、最大トルク81.6kgm/2350~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は4WDで、AMGパフォーマンス仕様の4MATIC+となり、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は3.4秒で駆け抜け、最高速は310km/hに到達する。

さらなるパフォーマンスを求める顧客には、「S」仕様を用意する。この「63S 4MATIC+」では、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの最大出力が639hp/5500~6500rpm、最大トルクが91.8kgm/2500~4500rpmへ引き上げられる。メルセデスAMG GT 4ドアクーペの63S 4MATIC+は、0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hの優れた動力性能を実現した。

マルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+ エアサスペンション」を標準装備した。コーナリング時やブレーキング時には、硬いスプリングレートに瞬時に切り替えることで、高い安定性と俊敏なハンドリングを実現する。さらに、走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムを採用した。また、ボタンを押すことで車高を上げ、駐車場のスロープなどを通過する際に配慮している。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+

AMGリアアクスルステアリング

「AMGリアアクスルステアリング」を採用する。このシステムは、アジリティと安定性の両立をさらに進化させることにより、AMG GT 4ドアクーペのダイナミズムと走行安全性を強化する。

速度が100km/h以下では、電動アクチュエーターモーターの働きでリアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大1.3度操舵する。これによりコーナー進入時のアジリティが大幅に高まるほか、日常の走行シーンでは回転半径が小さくなるため、車両が扱いやすくなる。

速度が100km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大0.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。同時に、方向を変える際、リアホイールに働く横Gの増加ペースが高まり、ステアリング操作に対するレスポンスが改善される。また、素早くステアリングを操作しても、通常のようにリアが外側に流れる傾向を見せず、優れたリアグリップと安定性が得られるという。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63S 4MATIC+

メルセデスAMG専用の最新「MBUX」

外観はフロントに、「AMGパナメリカーナグリル」を装着した。AMGパナメリカーナグリルは、1952年に行われた伝説的レース、「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」において、優勝を果たした『300SL』のレーシングカーに由来するもので、縦基調のグリルデザインが特長になる。

2020年モデルでは、メルセデスAMG専用のデジタルインフォテインメントシステムの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)に、最新版が採用される。ディスプレイや機能は、個別に設定できる。ドイツ仕様は、ワイドスクリーンコックピット、ハードディスクナビゲーションシステム、タッチパッド、デジタルラジオなどを搭載する。「ハイ、メルセデス」と呼びかければ、音声アシストコントロールシステムが起動する。「MBUXインテリアアシスト」と「MBUX ARナビゲーション」は、オプションで選択できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『GRヤリス』にモータースポーツ由来の空力パーツ採用!「エアロパフォーマンス」誕生
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る