【竹岡圭の大きな夢を】第5回「違いの分かるドライバーになりたい」中平勝也さん

中平勝也さん(右)とコ・ドライバーの行徳聡さん(左)
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ラリー会場でお見かけしていただけの時は、非常に厳しい表情でいつもいらっしゃることが多い!? 中平勝也さん。一見クールに見える中平さんですが、実はとってもフレンドリー。向上心いっぱいの方なので、お話を伺っているだけで、こちらも頑張らなくちゃ!と、思わせてくれるような方なんですよね。

そんな中平さんがラリーを始めたきっかけは、小学生の頃、テレビでラリーを見たことなんだそう。カストロールカラーのセリカに憧れたそうです。確かにあのカラーリングは印象強かったですもんね。

28歳で起業して念願のラリーデビュー

中平さんがまず目指したのはレーシングドライバーでした。「アルバイトした貯金10万円で買ったカートで、レースキャリアを始めました」とのこと。そしてその次にステップアップしたのが、FJ1600だそうですから、フォーミュラカーのレーシングドライバーへのルートを辿って行ったんですね。ところが「カートからFJ1600にステップアップした所で資金難により20歳で撤退しました」とのこと。

そうなんです…。やっぱりレースというかモータースポーツって莫大なお金が掛かるんですよね。特にフォーミュラカーは、公道は走れないのは言うまでもありませんが、保管方法だって外に置いておくわけにはいきません。すべて専用なものが必要な体制になるので、お金が掛かるんですよね。

というわけで、一旦はモータースポーツの世界を離れた中平さんですが「営業の仕事を頑張って会社を興し、28歳で念願のラリーデビュー、いまに至ります」とのこと。頑張った営業というのは、不動産業。某不動産ベンチャーにおいて4年連続トップ営業マンだったと言いますから、すごいですよね。その後、真の顧客の利益だけを追求するサービスを提供する組織の構築を目指し、たった一人で会社を起業されたんだそうです。

「安定した賃料収入を得たい投資家さんに、収益不動産を販売・管理する」という、きちんとクライアントさんの方を向いた企業理念を貫き、会社はどんどん成長。モータースポーツの現場以外では、若くして立派な社長さんとして大活躍していらっしゃいます。

「長期的には違いの分かるドライバーになりたい」

中平勝也さん(左)とコ・ドライバーの行徳聡さん(右)中平勝也さん(左)とコ・ドライバーの行徳聡さん(右)
そんな中平さんに趣味をお伺いしたところ「クルマばっかり。古い言葉ですがカーキチですね」というお答えが返ってきました。どうも全日本ラリー選手権に参戦されている方は、クルマばっかりという方が多いですよね。まぁ私も趣味は「ドライブと旅行と歌を歌うこと」ですから、あんまり人のこと言えませんけど(笑)。

そんな中平さんの今シーズンの目標は「今シーズンの明確なビジョンは、JN2クラスチャンピオンの獲得」とのこと。現在トヨタ『86 R3』で闘っている中平さんですが、R3車両の魅力をちょっと伺ってみたところ「ラリー競技するための、専用のレーシングカーということですかね」とのこと。

元々フォーミュラカーという、競技専用のレーシングカーに乗ってきただけに、やはり専用モデルにはこだわりがあるのでしょうね。確かに乗っていて面白いのはよくわかります。私もアバルト500ラリーR3Tは、今まで乗ってきた中でいちばん難しかったけれど、乗りがいもいちばん、ダントツで高かったですからね!

将来的には「長期的には違いの分かるドライバーになりたいですね」とのこと。違いのわかるオトコって、どこかのCMにありましたよね…そういえば。若いのに、どうも例えがオッサンなのは、普段自分よりも年配の方とばかりお仕事なさっているからでしょうか(笑)。

中平勝也さん中平勝也さん
「中平勝也さんにとってラリーとは?」
ラリーへの挑戦は子供の頃からの憧れ、夢の実現です。

「中平勝也さんからのメッセージ」
モータースポーツへの挑戦は日頃の生活基盤がしっかり成り立った上に成立する人生の冒険のようなものですから、昨今の社会情勢の影響が経済状況に大きな影を落とし続けてしまうと参戦継続が困難になるチームも出てきてしまうと思いますので、早期に収束する事を願っています。

《竹岡圭》

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