メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、「43」も48Vマイルドハイブリッドに…2020年型を欧州受注開始

0~100km/h加速4.9秒で最高速270km/h

スマホと連携したコネクトシステム

部分自動運転が可能な「ドライブパイロット」

メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 43 4MATIC+
メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 43 4MATIC+全 10 枚

メルセデスベンツは6月16日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4 Door Coupe)の「43 4MATIC+」の2020年モデルの受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、9万8127ユーロ(約1180万円)と発表されている。

0~100km/h加速4.9秒で最高速270km/h

メルセデスAMGの「43」シリーズは、これまでハイブリッドなしのガソリンエンジンを搭載してきた。これに対して、メルセデスAMG GT43 4MATIC+には、新開発の48Vマイルドハイブリッドシステム「EQブースト・スターター・オルタネーター」を組み込んだ直列6気筒エンジンを搭載する。

EQブースト・スターター・オルタネーターは、スターターモーターとオルタネーターを強力なモーターに内蔵し、排気量3.0リットルの直列6気筒ガソリンターボエンジンと9速ATの「AMGスピードシフト TCT 9G」の間にレイアウトした。48Vの電装システムも採用する。そして、走行状況に応じて、自動的にエンジンのオン/オフを行い、燃費や排出ガス性能を引き上げる。

エンジンスペックは、最大出力が367hp/5500~6100rpm、最大トルクが51kgm/1800~4500rpm。ブースト機能を備えており、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が4.9秒、最高速は270km/hに到達する。

スマホと連携したコネクトシステム

最新のコネクティビティを採用した。「COMAND Online」に標準の「リモートオンライン」は、スマートフォン経由でさまざまな便利機能が利用できる。

たとえば、スマートフォンで駐車中の車両の状況を確認したり、ヒーターのコントロール、車両のロック/アンロック、走行距離や燃料残量などをチェックしたりできる。緊急時に通報を行い、ロードサービスを呼べる「eCall」も付帯する。

「ENERGIZING」と呼ばれるコンフォートコントロールも装備可能だ。このシステムは、空調システム、シート、マッサージ機能、ステアリングヒーター、車両の照明などの異なる機能をネットワーク化。専用のプログラムにより、ドライバーや乗員をリラックスさせたり、リフレッシュさせたりすることができる。

2020年モデルでは、メルセデスAMG専用のデジタルインフォテインメントシステムの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)に、最新版が採用される。ディスプレイや機能は、個別に設定できる。ドイツ仕様は、ワイドスクリーンコックピット、ハードディスクナビゲーションシステム、タッチパッド、デジタルラジオなどを搭載する。「ハイ、メルセデス」と呼びかければ、音声アシストコントロールシステムが起動する。「MBUXインテリアアシスト」と「MBUX ARナビゲーション」は、オプションで選択できる。

部分自動運転が可能な「ドライブパイロット」

「ドライブパイロット」は、部分的な自動運転が可能な先進運転支援システム(ADAS)だ。とくに高速道路での渋滞の際、自動運転機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムとした。

ドライブパイロットでは、先行車との車間距離だけでなく、周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大させた。

また、車線が不明瞭または表示されていない場合には、先行車を追従する。さらに、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を低減する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  2. 日産『ムラーノ』新型、米IIHSで最高の安全性評価
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 運転席から1人でアタッチメント交換を実現、日立建機が中型油圧ショベル4機種発売へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る