【日産 キックス 新型】2年9カ月ぶりの新型登録車で国内販売低迷からの挽回目指す

日産キックスのオンライン発表会見
日産キックスのオンライン発表会見全 5 枚

日産自動車は6月24日、新型コンパクトSUV『キックス』を30日に発売すると発表した。国内で軽自動車以外の新型車を投入するのは、2017年10月以来、約2年9カ月ぶりで国内販売の低迷から挽回を目指す。

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「電動の走りに加えてプロパイロットも搭載した。価格も200万円台で、日産の主力のクルマになる」と星野朝子副社長は同日開いたオンライン発表会で述べ、「日産は電動化と自動運転技術のリーダーとして日本市場を牽引していきたい。キックスはその先陣を切る」と強調した。

なにしろ日産の国内販売は悲惨だ。2020年は新型コロナウイルスの影響もあって、1月~5月の販売台数は19万6381台と前年同期と比べて25%減、約6万5000台も少ないのだ。さらに3年前の17年に比べると、33%減で10万台近くも減っている。販売店からは「売れるクルマがない」といった声も聞かれていた。文字通り、キックスは販売店にとって待望の新型登録車というわけだ。

キックスは、同社自慢の電動化技術「e-POWER」の最大出力を約20%向上させ、中高速域の力強さを高めたことで、高速での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにおいてパワフルできびきびした走りを実現した。また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-POWERドライブ」によって、ワンペダル感覚での運転が可能となるため、ブレーキペダルを踏む回数が減少し、楽に運転することができるという。

先進安全技術については、高速道路での長距離運転と渋滞の2大ストレスを軽減する運転支援技術「プロパイロット」を全車標準装備し、ミリ波レーダーの採用によって、より遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御を行うことで、ドライバーをアシストする。

もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備。そのほか、前方の状況を監視し、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も標準装備している。

かつて日産のSUVは『ムラーノ』をはじめ『デュアリス』、『ジューク』、『エクストレイル』とラインナップも豊富だったが、ムラーノとデュアリスは数年前になくなり、ジュークも19年末に生産を終了した。残っているエクストレイルについても、長いことフルモデルチェンジが行われていない状態だ。他社がSUVを強化しているのとは大違いである。

販売現場では、このクルマに乗りたい、このクルマを買いたいという顧客が少なくないそうだが、キックスが日産反撃の先陣を切れるかどうかは、受注をどれだけ集められるかにかかっていると言ってもいいだろう。

《山田清志》

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