コロナ危機でも夢を追うトヨタ、宇宙開発ファンドに投資[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

巷では世間の常識とは大きくかけ離れた言動をする人や何を考えているかわからない人のことを「宇宙人」と呼んでいるが、トヨタ自動車が三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンクとともに、その宇宙開発を手掛ける投資ファンドに出資するという。

昨日(6月25日)の読売夕刊が1面トップで報じたほか、きょうの日経と東京も追随記事を取り上げている。

記事によると、投資運用会社の「スパークス・グループ」の子会社が立ち上げたベンチャー投資ファンドに、まず4社で80億円程度を出資するもので、将来の成長分野として期待されるロケットや人工衛星の宇宙開発などを手がける国内の新興企業の成長を後押しするという。

さらに、今年中をめどに他の企業からも追加出資を募り、最終的には150億円規模とすることを目指すとも報じている。

トヨタは昨年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協業を発表。有人の月面探査車の開発に向けた研究を進めているが、今回の出資により、宇宙開発ベンチャーの育成と技術の囲い込みを図るのが狙いのようだ。

昨日、「トヨタ、宇宙産業ファンド」と特報した読売は、きょうの経済面にもさらに深堀りした解説記事を掲載。「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、産業界では新分野の投資に慎重姿勢が強まるが、『チームジャパン』として経済回復の起爆剤とする思惑もありそうだ」とも伝えている。

トヨタの豊田章男社長が「カーカンパニーからモビリティカンパニーに変わる」と宣言したのはわずか2~3年ほど前だったが、コロナ禍で足元の経済環境は最悪でも、宇宙という限りなく大きな夢を追い求めることになる。トヨタとJAXAが開発中の有人与圧ローバートヨタとJAXAが開発中の有人与圧ローバー

2020年6月26日付

●NTT・NEC「5G連合」正式発表、資本・業務提携(読売・2面)

●自動運転車にサイバー対策、日欧韓など来年1月から(読売・7面)

●トヨタ、宇宙ファンド出資、日系ベンチャー後押し(読売・10面)

●コロナ新たな日常、テレワーク価値観との葛藤(産経・3面)

●強気の「孫節」復活、SBG株主総会資産増、「業績に自信」(産経・9面)

●安全運転で保険がお得に(産経・21面)

●JR4社、持ち合い株増、JR九州「信頼醸成へ有効」(日経・11面)

●回復を探る、開発費堅持、次世代技術に、ホンダ・竹内弘平専務(日経・15面)

●スズキ、12万台リコール、ワゴンRなど6車種(日経・42面)

《福田俊之》

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