佐賀県知事とは会えず…赤羽国交相が九州新幹線西九州ルートの整備区間を視察

武雄温泉駅で九州新幹線西九州ルートの説明を受ける赤羽大臣(手前)。
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赤羽一嘉国土交通大臣は6月26日に開かれた定例会見で、6月24日に行なった九州新幹線西九州ルートの視察について、記者の質問に答えた。

同ルートの新鳥栖~武雄温泉間については、整備方式を巡って国と佐賀県との協議が始められようとしているが、その前に国交省が示した5つの整備方式に対応できる環境影響評価への手続き着手に、佐賀県が「フル規格ありきではないか」と反発。協議の成行きに不透明感が増しつつある。

そのような状況で行なわれた今回の視察は、「GoToトラベル」キャンペーンに絡んだ観光関係事業者との意見交換を兼ねたものだったが、望んでいた山口祥義佐賀県知事との面会は、知事の体調不良を理由に実現されなかった。

赤羽大臣は、佐世保線の特急で佐賀から武雄温泉まで移動し、フル規格で整備中の武雄温泉~長崎間にある武雄温泉駅(佐賀県武雄市)と、仮称・嬉野(うれしの)温泉駅(佐賀県嬉野市)を視察。2019年8月に発生した大水害で被害を受けた六角川が、佐世保線の近くを流れていることについて「佐賀駅から武雄温泉駅の間はほとんど水田の中を走っているような状況で、加えて横に天井川的な河川が走っていて、水があふれるとおそらく鉄道は不通になるような状況になってしまうのではないかと大変心配したところです」と述べた。反面、高架化が進んでいる武雄温泉駅周辺ではそのような心配がないとして、在来線改良の必要性を引合いに出し、災害に強い新幹線の効果を強調した。

また、佐賀県の観光関係者との懇談でフル規格による整備を希望する声が強かったこと、長崎と関西がつながることに大きな効果があることにも言及し、「フル規格、新大阪直通ありき」に反発する佐賀県を牽制。今後開かれる協議については、国と佐賀県が対立するものではなく「案件を両者が知恵を出し合って解決するため」のものであるとして、佐賀県に対し環境影響評価への手続き着手に理解を求めた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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