静岡県は文書で「一切認めない理由」を明らかに…リニア静岡工区のヤード整備再開問題

6月26日に静岡県庁の知事室で開かれた川勝知事(左)と金子社長(右)の面談の様子。この席で川勝知事は条例に基づく協定締結の可否により、ヤード準備工事の是非を判断すると述べた。
6月26日に静岡県庁の知事室で開かれた川勝知事(左)と金子社長(右)の面談の様子。この席で川勝知事は条例に基づく協定締結の可否により、ヤード準備工事の是非を判断すると述べた。全 1 枚

JR東海は6月29日、静岡県に対してリニア中央新幹線静岡工区におけるヤード整備再開の可否について、文書で確認を求めたことを明らかにした。

この件については、6月26日に静岡県庁で行なわれた、川勝平太静岡県知事と金子慎JR東海社長との間の初面談で金子社長が強く理解を求めたが、川勝知事は「これまで進めてきた作業員宿舎等の整備と合わせ、改変面積が5ha以上となるため、静岡県自然環境保全条例第24条に規定する自然環境保全協定の締結が必要」として、判断を保留した。

これにより、目標としていた2027年の品川~名古屋間開業に赤信号が灯る形となったが、JR東海から出された確認文書では「貴県の事務方から記者団への協定についての説明の後、知事は、記者の質問に答えて、本件ヤード整備の内容である、濁水処理設備等の設置、坑口予定箇所の整備等については、トンネル本体工事と一体であり、一切認められない旨の説明をされた」とあり、面談時の内容の食い違いが指摘されている。

JR東海はあくまで報道によるものとしているが、「協定を速やかに締結し、本件ヤード整備を進めることについて、それが困難であること及びその理由について、直接、書面で、ご教示頂きたいと存じます」として、7月3日までの回答を求めている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  3. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  4. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  5. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る