VW ゴルフGTI 新型にレーサー、グローバルツーリングカー参戦へ 8月開幕予定

ジェッタの後継グローバルツーリングカー参戦車両

2.0リットル直4ターボは最大出力272ps以上に強化

レース専用のエアロパーツで迫力アップ

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカー
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカー全 16 枚

フォルクスワーゲンモータースポーツは、新型『ゴルフGTI』(Volkswagen Golf GTI)をベースに開発した2020年シーズンの「GTC(グローバルツーリングカー)」向けレーシングカーを、デジタルワールドプレミアした。

『ゴルフ』の高性能グレードが「GTI」だ。フォルクスワーゲンによると、8世代目となる新型ゴルフGTIにも、歴代ゴルフGTIのDNAが継承されているという。

ジェッタの後継グローバルツーリングカー参戦車両

新型ゴルフGTIベースのレーシングカーは、フォルクスワーゲンの新しい「グローバルツーリングカー(GTC)」参戦車両となる。2016年に南アフリカで開始されたGTCは、南アフリカで最高のモータースポーツ選手権だ。「GTC1」と「GTC2」の2つのクラスで争われる。

フォルクスワーゲンモータースポーツは、2020年シーズンのGTCのGTC1クラスに、2台の新型ゴルフGTIで参戦する。過去4年間、フォルクスワーゲンモータースポーツは、『ジェッタ』でGTCを戦ってきた。しかし、2020年はジェッタの右ハンドル車の生産が中止されたため、後継車を探す必要があった。そこで、新型ゴルフGTIが後継車に決定。新型ゴルフGTIは2021年、南アフリカ市場で発売される予定だ。フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカーフォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカー

2.0リットル直4ターボは最大出力272ps以上に強化

新型ゴルフGTIには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの「EA888 エボ4」を搭載する。欧州仕様車の場合、最大出力245ps、最大トルク37.7kgmを獲得する。

新型ゴルフGTIベースのGTCレーシングカーでは、この直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンをチューニングする。最大出力は272ps以上へと、27ps引き上げられる。トランスミッションは6速シーケンシャルの「M-Trac」を組み合わせた。

GTCシリーズ参戦車両は、出走する5つの自動車メーカーの間で、タイヤやサスペンション、各種コンポーネントを制御するためのECUを統一しているのが特長。これは、イコールコンディションでレースを行うためだ。

新型ゴルフ GTIのレーシングカーでは、クロムモリブデン鋼を使った新開発のチューブラーシャシーを採用している。従来型のジェッタベースのGTCマシンよりも、高剛性かつ軽量に仕上げているという。フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカーフォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカー

レース専用のエアロパーツで迫力アップ

エクステリアは、レース専用のエアロパーツを装着して迫力を増した。フロントスポイラー、サイドスカート、ディフューザー、カーボンファイバー製の大型リアウイングなどが追加されている。ワイドタイヤを収めるために、フェンダーも拡幅された。

フロントバンパーは、中央の開口部を大きく取ったデザインで、ボンネットには冷却用のエアダクトが設けられた。ハニカムグリルを備えたフロントバンパーはGTIの伝統だ。フロントグリルには、赤いストライプが配されている。

インテリアは、運転席以外のシートが取り払われ、内装材や快適装備も廃止された。ロールケージや消火器、スパルコ製バケットシート、フラットボトムステアリングホイール、データロガーが組み込まれている。

フォルクスワーゲンモータースポーツは、新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れている2020年シーズンのGTCに、新型ゴルフGTIで参戦する。開幕戦は8月の予定だ。フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカーフォルクスワーゲン・ゴルフGTI 新型ベースの「GTC(グローバルツーリングカー)」レーシングカー

《森脇稔》

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