マツダ3 にターボ、250馬力の「SKYACTIV-G 2.5T」搭載…米国発表

ダイナミック・プレッシャー・ターボを採用

路面状況の変化を予測する4WD「i-ACTIV AWD」

専用仕上げのスポーティな内外装

マツダ3 の2.5ターボ(北米仕様)
マツダ3 の2.5ターボ(北米仕様)全 6 枚

マツダの米国部門は7月8日、『マツダ3』(Mazda3)の2021年モデルに、2.5リットルターボエンジン搭載車「2.5ターボ」を設定すると発表した。ハッチバック(日本名:「ファストバック」に相当)とセダンに用意される。

この2.5リットルターボエンジン搭載車は、より力強いパワーを求める顧客の要望に、マツダの米国部門が応える形で実現したものだ。すでに北米向けの『CX-9』、『マツダ6』、『CX-5』に搭載されている直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」が、2021年モデルのマツダ3にも拡大展開されることになった。

ダイナミック・プレッシャー・ターボを採用

このSKYACTIV-G 2.5Tエンジンには、マツダの「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」を採用する。新設計のポートを使用してターボチャージャー内に空気を取り入れることで、ほぼ即座にブーストが得られるのが特長だ。

排気脈動を制御して、ターボエンジンの効率を高めることを目指した。速度域に応じて排気経路を切り替える可変バルブと、ターボエンジンに最適化した4-3-1排気マニフォールドにより、低速から高速まで広い範囲で高い過給性能を実現した。マツダによると、自然吸気エンジンのような素早い応答性と力強い低速トルクを発揮するという。

マツダ3の2.5ターボの米国仕様のスペックは、オクタン価87のガソリン使用時が最大出力227hp、最大トルク42.8kgmだ。オクタン価93のプレミアムガソリン使用時には、最大出力は250hp、最大トルクは44.2kgmに向上する。このエンジンは、マツダ3に合わせて最適に調整されており、情熱的なドライバーが期待するドライビングダイナミクスを実現しているという。

路面状況の変化を予測する4WD「i-ACTIV AWD」

また、2.5ターボには、4WDの「i-ACTIV AWD」を組み合わせる。i-ACTIV AWDは、タイヤの動きやGセンサーなどの情報か、車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測する。これにより、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する。

雨や雪などの滑りやすい路面をはじめ、ドライ路面においても4輪のタイヤの力を効率的に引き出せるように適切にトルクを配分し、スムーズで安定した走りを追求する。また、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」と協調制御を行い、ニュートラルなコーナリング性能を実現しているという。

専用仕上げのスポーティな内外装

2.5ターボには、スポーティな内外装が採用される。エクステリアは、グロスブラック仕上げのフロントグリル、フロントバンパー下部の専用装飾が特徴だ。大型テールパイプ、18インチのブラック塗装のアルミホイール、グロスブラック仕上げのヒーター付きドアミラー、リアとエンジンカバーの「TURBO」エンブレムも装備されている。

また、2.5ターボでは、「プレミアムプラスパッケージ」が選択できる。ハッチバックには、グロスブラック仕上げのルーフスポイラーとフロントエアダムが装備される。セダンには、グロスブラック仕上げのスポイラーが追加される。

インテリアには、パドルシフト付きの革巻きステアリングホイール、フレームレスの自動調光ルームミラー、クローム仕上げのプッシュボタンスタートなどが専用装備されている。

なお、マツダ3の2.5ターボは2020年内に、米国の販売店に到着する予定。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 8人乗りのフォルクスワーゲン登場! 選択肢広がるミニバン『マルチバン』
  2. トヨタ『FJクルーザー』復活スクープにSNS沸く…5月のスクープ記事ランキング
  3. 雨音もロードノイズも低減! 車内静音化のスゴ技とは[音の専門店が頼りになる理由]
  4. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  5. 「アルパインスタイル千葉R16」グランドオープン、関東エリア4店舗体制に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. 【調査レポート】ベトナムにおけるモビリティ市場調査~13社(四輪・二輪)の最新動向~
  3. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  4. スバル『BRZ』、エンジン改良で安全性強化…332万2000円から
  5. 世界唯一のマッスルEV『チャージャー・デイトナ』に4ドアセダン登場
ランキングをもっと見る