[サウンドチューニング・クロスオーバー編]フロントスピーカーとサブウーファー間での調整方法 その4

「クロスオーバー」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。
「クロスオーバー」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。全 1 枚

カーオーディオシステムのサウンドクオリティを高めるための1要素である「サウンドチューニング」について多角的に解説している当コーナー。現在は「クロスオーバー」をテーマにお贈りしている。今回もフロントスピーカーとサブウーファー間の設定について説明していく。

前回は、フロントスピーカーの“限界値”の見極め方を解説した。今回は、それを行った後の設定方法を説明していく。

さて、フロントスピーカーの“限界値”が分かったら、それを踏まえてフロントスピーカーの「ハイパスフィルター」の「カットオフ周波数」を仮設定しよう。ちなみにその値は一般的には、60Hzから80Hzあたりに設定されることが多い。大体そのくらいを目安としつつ、見極めた“限界値”よりも少々高めのところに設定すればOKだ。

そしてこの後には、高度なプロセッサーが搭載されたAV一体型ナビまたは「DSP」を導入しているのなら「スロープ」の設定を行うのだが、一般的なナビに搭載されている「サブウーファー出力」の場合は、「スロープ」は“固定”になっている場合が多い。そうであったら続いては、サブウーファーのボリューム設定を行おう。

なおこの調整は基本的には好みで良い。さらに言えば、気分に応じて、または流す曲によって変更するのもアリだ。ただし、フロントスピーカーの音と上手く繋げることを優先させる場合には、フロントスピーカーの音量とのバランスを整えた方が好結果が得られやすくなる。普段聴いている音量で音楽を流しながら、「サブウーファー」から発せられる音が目立ち過ぎないあたりに設定しておこう。

そうしたら今度は、「位相(フェイズ)切り換え」の選択をする作業に進もう。なおこの項目は「正相」か「逆相」かの2択となる場合がほとんどだ。「正相」と「逆相」でそれぞれ音楽を流し、よりエネルギーが強い(音が向かってくる印象が強い)と感じられるのがどちらなのかを聴き分けよう。そしてそう感じられる方を選択する。

今回はここまでとさせていただく。次回もこれに引き続いた解説を行っていく。お楽しみに。

『ザ・サウンドチューニング』 第3章・クロスオーバー編 その5 フロントスピーカーとサブウーファー間での調整方法 lV

《太田祥三》

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